防衛省は5日、海上自衛隊のYS11輸送機3機の後継として、米軍から中古のC130輸送機6機を購入する方針を固めた。 YS11は老朽化しているほか、機体が小さいことなどから、東日本大震災では大量輸送や被災した空港への離着陸に適さないことが判明。大型のC130で輸送力を増強することにした。同省は2011年度第3次補正予算案に購入費など約120億円を計上する予定だ。 海自は戦後初の国産旅客機であるYS11を1960年代後半から4機導入。YS11の国内生産はすでに終了しており、現在は3機態勢で神奈川県の厚木航空基地に配備されている。ただ、YS11の搭載量は数トンで大量輸送に不向きとされ、航続距離も約2800キロと短い。これに対し、C130は最大で約20トン搭載でき、航続距離も約4000キロと長い。C130は空自も15機保有している。