富士通は福島県会津若松市の半導体工場を植物工場に転用して栽培した低カリウムレタスを7日に初出荷する。昨年10月から栽培していたが、出荷態勢が整い、「キレイヤサイ」シリーズとして発売する。今後は医療機関を中心に法人や一般にも順次販売を拡大する。価格は2株90グラムで450~500円。平成26年度に売上高1億5千万円、28年度に4億円を目指す。 カリウムの摂取制限のある透析患者や腎臓病患者でも安心して食べられるのが特徴。苦みが少なく長期間鮮度を保てるため、一般消費者への販売も広げる。 富士通は半導体事業の低迷を受けて、工場の一部を閉鎖し、昨年秋に植物工場に転用。雑菌の少ないクリーンルームを活用し、種まきから育苗、定植、収穫まで行っている。今後はキレイヤサイシリーズとして、レタスだけでなく、トマトや葉野菜なども栽培する。