知立駅(知立市)周辺の高架化事業に伴い、名古屋鉄道三河線の三河知立駅が16日、東に約900メートル移設され、新しい駅舎が開業した。旧駅舎の営業最終日となった15日深夜には、最後の姿を見守ろうと、地元住民や鉄道ファンらが集まり、慣れ親しんだ駅舎との別れを惜しんだ。 旧駅舎は1915年、初代知立駅として三河鉄道(現名鉄)が建築。59年、現在の場所に知立駅が移転した際、三河知立駅と改称した。無人駅で、1日当たりの利用者数は806人(2023年3月時点)。約600メートル西にある知立駅周辺の高架化事業に伴い移設が決まり、16日の始発列車から新駅舎が営業を始めた。