バブル崩壊後の1990年代後半から2000年代にかけて就職難で苦しんだ氷河期世代の不遇が続いている。現在40~50代前半にあたり、他の世代に比べると同じ正社員でも賃金の伸びが鈍い。管理職の割合も下がっている。このままだと将来、経済力の乏しい高齢層が膨らみ、社会保障の負担が想定以上に重くなりかねない。 日本経済新聞「氷河期世代、昇進遅く賃上げ鈍く 老後は社会保障に懸念」(2024年7月27日)より引用 バブル崩壊後の1990年代後半から2000年代にかけて社会に出た、いわゆる「就職氷河期世代」が、ここ最近の業界各社で行われている賃上げラッシュの恩恵からも外れてしまっているという残念な統計データが日経新聞の記事で示され、すぐさま内外からどよめきの声があがっていた。 言葉では言い表せないほど残念な報せではある。だがそもそも論として、近ごろ世間で拡大している賃上げの流れは優秀な人材の獲得および他社