リニア中央新幹線(品川-名古屋)の地下トンネル建設のため国がJR東海に地下40メートル以深の「大深度地下」の使用を認めたのは平穏な生活を送る権利や財産権を保障した憲法に違反するとして、東京都大田区、世田谷区、町田市の住民45人が国に認可取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、東京地裁(品田幸男裁判長)であり、国側は訴えを退けるよう求めた。
リニア中央新幹線(品川-名古屋)の地下トンネル建設のため国がJR東海に地下40メートル以深の「大深度地下」の使用を認めたのは平穏な生活を送る権利や財産権を保障した憲法に違反するとして、東京都大田区、世田谷区、町田市の住民45人が国に認可取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、東京地裁(品田幸男裁判長)であり、国側は訴えを退けるよう求めた。
JR東海がリニア中央新幹線の2027年開業断念を表明し、34年以降開業の見通しとなる中、沿線各地でさまざまな動きが出ている。神奈川新聞と信濃毎日新聞、山梨日日新聞、静岡新聞、岐阜新聞のリニア沿線5紙が連携し、各地の現状を報告する。 「現代版・夢の超特急」とも称されるリニア中央新幹線。新駅の建設が進む相模原市緑区の橋本駅周辺では開業を見据えたまちづくりが動き出す反面、大規模事業が住民の暮らしに影を落とす。夢と現実のはざまで揺れる街の今を追った。 「ここにどんな施設ができるか楽しみ」。地下30メートル、全長680メートルの新駅「仮称神奈川県駅」の工事現場の一角。一般開放された広場に立った市民らの表情に高揚感がにじむ。 新駅は京王相模原線、JR横浜線、相模線の3路線が乗り入れる橋本駅南口のすぐそば。 県立高校を移転させてまとまった用地を確保し、斜めから掘り進められる工法を採用した。 最終的に埋め
東海道新幹線の静岡駅-掛川駅間に発生した2024年7月6日の停電事故について、JR東海は「のぞみ12号」のN700系車両に生じた「特高圧ケーブル(特高圧引き通し線)」の破損が原因だったと発表した(図1)。特高圧ケーブルは、編成を縦断するように屋根上に張られており、パンタグラフによって架線から取り込んだ電力を編成内の各車両に送る役割を持つ。この特高圧ケーブルの破損により、電気が車体に流れて地絡(ショート)が発生し、過大な電流を防ぐために変電所の安全装置が作動して送電を止めた。 停電は同日午後0時16分に発生。JR東海は復旧と並行して、停電原因について「不具合が起きた列車」「列車内の大まかな場所」「正確な場所と不具合の内容」と段階的に特定していった。 まず、停電区間内で停車した列車のパンタグラフを下げてみたところ、のぞみ12号のパンタグラフを下げれば正常に送電可能なことが判明。この段階で、のぞ
JR東海は17日、岐阜県でのリニア中央新幹線の工事現場近くで起きた井戸などの水位低下を受けて、静岡県の大井川流域の自治体などに説明会を開いた。岐阜での対応のほか、山梨県側からのボーリング(掘削)調査の方法も改めて説明した。参加者からは観測データに変化があれば早めに報告してほしいなどの意見が出たという。
リニア中央新幹線の静岡工区着工を認めていない静岡県の川勝平太知事の辞意表明を受け、工事進展への期待感が広がっている。しかし大井川の流量減少や南アルプスの生態系への影響など、県が懸念する課題は残されたまま。そもそも工事は沿線各地で予定通りに進んでおらず、静岡だけのせいにするのはお門違いだ。知事が言うように「立ち止まって考えざるを得ない」のではないか。(岸本拓也、宮畑譲)
1982年、埼玉県生まれ。東京地下鉄(東京メトロ)で広報、マーケティング・リサーチ業務などを担当し、2017年に退職。鉄道ジャーナリストとして執筆活動とメディア対応を行う傍ら、都市交通史研究家として首都圏を中心とした鉄道史を研究する。著書『戦時下の地下鉄 新橋駅幻のホームと帝都高速度交通営団』(2021年 青弓社)で第47回交通図書賞歴史部門受賞。Twitter @semakixxx News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 5月25日、JR東海の葛西敬之名誉会長が81歳で逝去した。「国鉄改革三人組」の一人であった葛西氏は、国鉄分割民営化において何を考え、何を行ったのか。6月13日に公開した記事に引き続き、葛西氏の著書『国鉄
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