今年4月12日に創立60周年を迎える円谷プロダクション。創業者の円谷英二氏は「特撮の神様」と呼ばれ、「ウルトラマン」などの伝説的な作品を生み出してきた。円谷プロは、その長い歴史の中で、経営が危ぶまれた時期もあった。だが、ウルトラマンシリーズは60年近く新たなファンを獲得し続けており、海外での人気も高い。特に中国で人気が加熱している。2022年5月に公開された映画「シン・ウルトラマン」は興行収入約44億円と成功を収め、同年11月からはAmazonプライム・ビデオでの配信を開始。新たなファン層の開拓を続けている。 17年に社長に就任し現在は会長兼CEO(最高経営責任者)である塚越隆行氏は、16年までウォルトディズニー・スタジオ・ジャパンでシニア・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーを務めた。「円谷をディズニーのような会社にしたい」とオファーを受けたという塚越氏は、どのような展望を描く