サーバーの排熱利用は新しいアイディアではないが、ドイツの企業 Cloud&Heatが一歩進んだ利用法を開発したようだ。同社と契約するとラック入りのサーバーが設置され、排熱による暖房と温水が利用できるようになる。導入費用は一般的な暖房設備と同程度で、電気代とインターネット接続費用は同社が支払う。設置したサーバーを利用して、同社ではOpenStackベースのクラウドコンピューティングおよびストレージサービスを提供する。クラウド利用者のデータは暗号化され、暖房利用者のオフィスなどに設置されたサーバーに保存される。同社ではデータがドイツ国内に保存されることを保証しているとのこと。排熱を資産として活用することで、自前の設置場所を用意することなくデータセンターを構築することが可能な仕組みといえる。フランスの企業 Qarnotも同様のサービスを提案している。 クラウドの使用率が高い時間と暖房の需要が高い