男子学生と女子学生には、教科の好き嫌いに違いがある。一般に男子の方が女子より理数教科を好む傾向がある。最近の調査結果によると、中学校2年生で数学が得意な男子は35.3%、女子は18.9%。理科が得意な男子は36.5%、女子は16.4%といずれも約20ポイントも違っている(国立青少年教育振興機構『青少年の体験活動等に関する実態調査』2014年3月)。 それでは客観テストで測る理数系の学力ではどうだろうか。OECDの国際学力調査『PISA 2012』によると、日本の15歳生徒の数学的リテラシーの平均点は男子が545点、女子が527点、科学的リテラシーは男子552点、女子541点だった。両方とも男子の方が少し高い。 上の調査に関する文科省のレポートでは、こうした男女の学力差にあまり関心を払っていない。女子の脳は男子に比べて理系向きではない、という説もあるくらいだから、身体の男女差と同じレベルで捉