「日本モダニズム建築の傑作」の建て替えを惜しむ声 1962年に「世界をもてなすホテル」として開業したホテルオークラ東京。帝国ホテル東京、ホテルニューオータニともに「ホテルの御三家」と称されるほどの歴史と格式を誇り、その美しい姿から「1万8千坪の芸術」という別名を持つ、都内でも有数のラグジュアリーホテルだ。そんなホテルオークラ東京の本館が2015年8月31日で閉館、建て替えられることになった。 ホテルオークラ東京が開業したのは1962年、東京五輪の2年前のこと。創業者である大倉喜七郎の「建築やインテリアに日本美術の粋を集め、日本ならではの国際的なホテルを作る」という構想をもとに作られた。建築にあたっては当時の日本を代表する建築家やデザイナーらが集結し、建築や意匠を担当。当時ホテルとしては日本で初めて「三ツ矢式建築」を採用し、日本モダニズム建築の傑作と言われている。そのような歴史的価値が高い建