1971年の渋谷暴動事件で殺人罪に問われた過激派「中核派」活動家大坂正明被告(71)の長期潜伏を支えた同派内の非公然組織「革命軍」のリーダー格とされる男性(72)が6月以降、同派の集会に参加する姿を警視庁公安部が確認したことが29日、公安関係者への取材で分かった。動向確認は約9年ぶりで、公安部が注視している。 中核派の最高指導者清水丈夫議長(83)が昨年9月、約50年ぶりに集会に現れており、潜伏していた幹部が相次ぎ「浮上」している形だ。公安関係者は、構成員減少による資金難や男性や議長が高齢なことから「潜伏生活維持が困難になっているのでは」と分析している。