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書評とあとで読むに関するh1saoのブックマーク (29)

  • この本がスゴい!2020

    今年の一年早くない? トシ取るほど時の流れを早く感じるのは知ってるけど、今年は特に、あっというま感がすごい。恒例のこの記事、もう書くの!? と思ってる。 毎年、「人生は短く、読むは多い」と能書き垂れるが、今年は、「人生は加速的に短く、読むは指数的に多い」と変えておこう。 そして、昨年と比べると、世界はずいぶん変わってしまった。 基的に外に出ない、人と会わないが普通になり、マスク装備が日常になった。オフ会や読書会でお薦めしあった日々は過去になり、代わりにZoomやチャットでの交流が増えた。 ポジティブに考えると、そのおかげで、読み幅がさらに広がった。わたし一人のアンテナでは、絶対に探せない、でも素晴らしい小説やノンフィクションに出会うことができた。お薦めしていただいた方、つぶやいた方には、感謝しかない。 さらに、今年はを出した。 ブログのタイトルと同じく、[わたしが知らないスゴは、

    この本がスゴい!2020
  • 書評の書き方のコツ|書評ブログにおすすめです | 弁理士ブログ|とある士業の知的な日常

    僕は、とある法律事務所で働く士業男子🙈 今回は「書評ブログの書き方」についてお話しします。 この記事を読むメリット ・の内容を効率よく記憶できる ・書評の書き方を理解できる 目次です。 読書アウトプット書評ブログがおすすめ 読書したときアウトプットをすることで読んだの内容の記憶を定着できます。ここで、アウトプット書評がおすすめです。amazonレビューでもいいですが、ブログならアフィリエイト収入も得られますのでこちらの方がお勧めです。 ここでアウトプットとして人に読んだの内容を話すことも考えられますが、自分で文章をまとめた後に人に伝える方がより正確にの内容を伝えることができます。 書評ブログの書き方 それでは「書評の書き方」についてお話しします。まず、読書の準備に先立ち、を読む目的(1.準備)を決めて、その目的に合わせて読書します(2.読書)。そして、読書した内容をもとに

    書評の書き方のコツ|書評ブログにおすすめです | 弁理士ブログ|とある士業の知的な日常
  • 年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ

    「わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる」の中の人、Dainと申します。古今東西のスゴ(凄い)を探しまくり読みまくってます。今回は、過去読んだの中でも「これ、もっと早く読みたかった!」というスゴをご紹介しよう。 人生を何十年もやっていると、さまざまなハードルに出くわすことになる。それは、人間関係のトラブルだったり、仕事結婚生活に立ちはだかる問題だったりする。解決するために、それなりの準備が必要で、時間がかかり、そもそも全貌を捉えるのにも一苦労するやつ。 人生が用意するハードルを越えたり潜ったりするため、先人の知恵を借りるべく、さまざまなを読んできた。たいていは、試行錯誤と苦労の連続でしのいで、ずっと後になって、知りたかった一冊にたどりつく。これを最初に読んでおけば、あんなに苦労しなくても済んだのに、もっと上手く対応できたのに! そんな、「あのときの私に読ませたい

    年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ
  • 今まで読んだ中で一番よかった本を教えて : BIPブログ

    1 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/23(土) 00:37:47.769 ID:ReWz/Rqzd.net

    今まで読んだ中で一番よかった本を教えて : BIPブログ
  • あらゆる教養を学びたいあなたへ贈るおすすめの本12冊 - マトリョーシカ的日常

    ざっくり教養を学べる あと数ヶ月で大学を修了する。単位もとれたし論文もきっと書けるだろう。バイトもサークルも勉学も一通り手をつけた。でも一年くらい前から何か違和感を抱いていた。大学を出る頃にはいろんなことを知っていてその知識を有機的に結びつけられる力や文章力がついているものだと思っていた。でも実際はうすっぺらい人間が一人出来上がっただけだった。理想との現実に大きなギャップがあったのだ。 これではいけないと半年ほど前から腰を入れて書評ブログを書き始めた。から得た知識を自分の中で咀嚼して落とし込むには書評を書くのがいいからだ。いろんな書評を書いてきたがひとつの目標が教養がざっくり学べるのまとめを作ることだった。すなわちこの記事を書くことだ。 さっそく紹介していこう。 哲学 反哲学入門 (新潮文庫) 作者: 木田元出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/05/28メディア: 文庫購

    あらゆる教養を学びたいあなたへ贈るおすすめの本12冊 - マトリョーシカ的日常
  • 『奴隷にされたソフィー』暴力、支配、売春。 - HONZ

    彼女の運命はあまりにも過酷だ。いや、発展途上国などでは日常的に起きている出来事なのかもしれない。たとえそうであっても、それは彼女の身に起きたことへの慰めにはならないだろう。書は著者自身が体験した悪夢のような出来事を綴ったノンフィクション作品である。先進国という環境で生きる私たちにとって、この出来事はあまりにも遠くの世界に感じる。むろんイギリスの中産階級という環境で生きてきたソフィーにとっても、青天の霹靂のような出来事であったはずだ。 彼女は信頼する男友達を尋ねて、イタリアへと旅立つ。イギリスで経験した苦しみを忘れ、心機一転するために。しかし、信頼していたはずの友人によって、自由を奪われ、売春婦として働くことを強要される。暴力と恐怖に蝕まれながら。 ソフィー・ヘイズはどうも男の巡り合わせが悪いようだ。実の父親は子供たちに常に暴言を吐き、怒鳴り散らしていたという。ソフィーは早くから父に愛して

    『奴隷にされたソフィー』暴力、支配、売春。 - HONZ
  • おいしい書評の書き方 - チェコ好きの日記

    私はよくこのブログで、書評のような感想文のような、得体の知れないものを書いています。*1 そんな中で先日、内田樹の『村上春樹にご用心』を読んでいる途中で、書評に関して「おお、これだ!」と思う表現に出会いました。孫引きになりますが、ちょっと引用してみます。村上春樹の文章です。 筋をずらずらと書いてしまう書評って困ったものですね。とくに結末まで書いてしまうというのは問題があります。(……)一般論で言って、書評というのは人々の欲をそそるものであるべきだと、僕は思うんです。たとえそれが否定的なものであったとしても、「ここまでひどく言われるのならどんなものだかちょっと読んでみよう」くらい思わせるものであってほしい。それが書評家の芸ではないでしょうか。 『少年カフカ』p,232*2 書評のゴールはどこにある? 私自身たいした書評が書けるわけではないので、「書評の書き方とは!」なんて教えられる身分では

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  • 『サイコパス 秘められた能力』ジーンプールに漂うサイコパス - HONZ

    サイコパスと呼ばれる特異な人格を形成した人々が存在する。これらの特異な人格を持つ人々が、いつ私たち人類のジーン・プールに紛れ込んだのかはよくわからない。しかし、その存在は古くから知られていた。たとえば、北欧の歴史や神話に登場するベルセルクたち。彼らは軍神オーディーンの神通力で恐怖を克服し、猛り狂いながら敵を殺す。彼らを擁する共同体にとって、それは守護天使であり、敵にとっては死神の化身だ。だが、現実は違う。ベルセルク達は時に自らの共同体の人間にも牙をむける。良心の呵責を感じず、他者に対する冷酷な性格は、ベルセルクと共に生きる人々にとっては両刃の剣だ。王たちは、どんなに彼らが勇敢で武技に長けていても護衛兵にすることは決してなかったという。彼らは狂戦士という名のプレデターなのだ。 捕者としての彼らの能力には驚くべきものがある。ファブリッツォ・ロッシという悪名高い連続殺人犯がインタビューで、いい

    『サイコパス 秘められた能力』ジーンプールに漂うサイコパス - HONZ
  • 『家族喰い』 尼崎連続変死事件の真相 - HONZ

    最近、NHKの経営委員に選ばれたことでも話題の売れっ子作家の百田尚樹が帯に言葉を寄せる。 「ホラー小説も逃げ出すくらいの気味の悪いだった!」 尼崎連続殺人死体遺棄事件。兵庫県尼崎市、香川県、岡山県で次々と明るみになった犯罪史上稀に見る凶悪事件。複数の家族がバラバラにされ、分かっているだけでも死者行方不明者は10人以上とされる。首謀者とみなされた角田美代子の留置所での昨年12月の自殺により、報道は一気に沈静化したが、我々の記憶に留めておくためにも書は必読である。 15年の年月で起きた事件だが、長い年月に表沙汰にならなかったのは、血縁間で暴力や虐待が繰り返された点にある。一方、一読しただけでは理解できない複雑な関係性がこの事件への関心の敷居を高くしていた面もある。事件直後の新聞報道を見ても、被害者と美代子の関係が極めてわかりにくい。「美代子被告の知人」、「美代子被告の義妹の夫の弟」、「美代

    『家族喰い』 尼崎連続変死事件の真相 - HONZ
  • 『英国二重スパイ・システム』ヒトラーの頭の中に入り込め!! - HONZ

    アプヴェーアという組織がかつて存在した。ドイツ軍により1921年から1944年まで運営されていた諜報機関である。にわかには信じられないのだが、このアプヴェーアが第二次世界大戦中、イギリスに潜入させたスパイの全てが、イギリスの防諜機関MI5の手に落ちていたという。しかも、刑務所に拘禁されるか処刑されたもの以外は、二重スパイとして活動していたというのだ。つまり、イギリス国内で活動していたドイツ側のスパイは、全てイギリス側のコントロール下にあったということだ。 この二重スパイシステムは戦争終結まで、ドイツ側を完全に騙しぬいた。彼らはヒトラーの頭の中に入り込み、イギリス側が与えたいと思っている考えを植え付けることに成功していたというのだ。 この二重スパイシステム(ダブルクロスシステム)の運営を任されていたのがMI5に創設されたB1Aという組織。責任者はター・ロバートソン。30歳という若さで、魑魅魍

    『英国二重スパイ・システム』ヒトラーの頭の中に入り込め!! - HONZ
  • 新書のオススメ教えてくれ : ライフハックちゃんねる弐式

    2013年11月06日 新書のオススメ教えてくれ Tweet 28コメント |2013年11月06日 20:00|書籍・読書|Editタグ :おすすめ新書 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 12:30:53.32 ID:+nJMox0f0 通勤途中の暇つぶしに 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 12:49:59.34 ID:7NLkSaV30 羽生善治「大局観」 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 12:52:48.16 ID:tPHovsoZ0 新書ソムリエだけど、どんなジャンルがいいのよ? 当ブログサイトはアフィリエイト広告、バナー広告を利用しています。 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 12:55

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  • 『「ものづくり」の科学史』世界を変えた「標準」革命 - HONZ

    向かって左上からQWERTYと並ぶパソコンのキー配列だが、これは19世紀にタイプライター発明者が考案した配列そのままである。当時はタイピストが速く打つと印字がうまくできなかったり、故障したり、問題が起きていた。苦肉の策で、速く打てないように並べた「非合理的な配列」が市場を席巻、1世紀以上たった今も残っているのである。 不思議な話である。我々はパソコンを使用する際に速く入力することを目指しているはずなのに、速く打たないことを当初は目的にした配列を使い続ける。他の配列が提案されたこともあったが、採用されずに至っていると著者は指摘する。 書は「標準」規格の概念が生まれた18世紀からの歴史を追った一冊だ。ネジ、紙のサイズ、そして自動車など。工作機械の発達に代表される工業化の進展が取り換え可能な部品の製造を実現し、標準化を下支えしていく。一方、一定のプロセスを経て到達した標準が技術的にも社会的にも

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  • 『マッキンゼー』 世界を動かす黒幕の正体 - HONZ

    DeNA創業者の南場智子、IBMを再建させたルイス・ガースナー、フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ。偉大な経営者として知られる彼、彼女らは、アメリカ発祥のコンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーの出身者である。「CEO製造工場」と呼ばれるほど多くの元マッキンゼーが、経営者として大企業の舵を取っている。事実、2008年の『USAトゥデイ』によると、マッキンゼー社員が公開会社のCEOになる確率は2位に大差をつけての世界一だという。 書店のビジネス書コーナーには、「マッキンゼー流」「マッキンゼー式」というタイトルがあふれ、日でも多くのビジネスマンがその経営戦略の極意に触れようとしている。オバマ政権にも元マッキンゼーのスタッフが多数いることからも、マッキンゼーの影響力はビジネス界にとどまるものではないことがうかがえる。将来の成功を約束してくれるだろう「マッキンゼー」の

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  • 『アンティーク・ディーラー』世界の宝を扱うビジネス - HONZ

    「アンティーク・ディーラー」 なんと心地よい響きだろう。アンティークにディーラーである。この言葉の組み合わせに強く惹かれる。ただいきなり残念なことを申し上げると、アンティーク・ディーラーは世界で年々減少傾向にある。フェアの開催頻度・規模でいえば文句無しでイギリスが一位だが、一方で日も1980年代にヨーロッパから大量に取り入れたお宝がワンサカある。のれん分けなど後継者が育ちにくいシステムで継承が難しいのだが、著者はこのディーラーの減少傾向に憂い顔だ。 のっけから後継者を危惧してしまったが、というのもこの世界があまりにも魅力的だからだ。単純に考えても、吸い込まれるような色彩のジュエリー、時間をかけて彫られたカメオ、メルセデス1台分のヘラクレス彫刻など世界中のお宝が商売道具とは羨ましい限りだ。ここにディーラーが介入すれば世界各国の先達から受け継がれた美と伝統工芸品を後世に伝えることができる。も

    『アンティーク・ディーラー』世界の宝を扱うビジネス - HONZ
  • 『血盟団事件』 - 交わるはずのなかった二つの格差 - HONZ

    アルバイト店員が内輪向けのネタ画像をアップして炎上するなどの騒ぎが相次いでいる。この問題における一つの論点となっているのが、学歴の格差というものだ。「低学歴の世界」というセンセーショナルなフレーズとともに、多くの言葉が交わされているが、一昔前によく見かけた、都市と地方の格差という議論にもよく似た印象を受ける。 格差、就職難、ワーキングプア、社会からの孤立。これらの問題のルーツとなるようなものを辿っていくと、昭和初期に起きた一つの奇妙な事件に行き当たる。それが書で取り上げられている「血盟団事件」というものだ。 この事件は、日蓮主義者・井上日召に感化された若者たちが引き起こした連続テロ事件のことを指す。殺されたのは、元・大蔵大臣の井上準之助と三井財閥総帥の団琢磨。暗殺した小沼正、菱沼五郎の両者は、共に茨城県大洗周辺出身の幼馴染みの青年集団であり、日蓮宗の信仰を共にする仲間でもあった。 ※法廷

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  • 『HIGH LINE』 みんなで夢を - HONZ

    マンハッタンの地上9mにある、全長1.5マイルの高架鉄道跡。解体の危機にあった「ハイライン」を保持すべく活動を開始したのは、2人のゲイの青年だった。最後の列車が高架を通ってから19年後の、1999年のことだ。2人は、別々にハイラインに興味を持った。新聞記事を読んで興味を持ったロバート、雑誌の取材でウェスト・チェルシーを歩いていて高架の存在に気づいたジョッシュ。彼らがコミュニティ・ボードの公聴会に参加し、名刺を交換したのが物語の始まりだ。ちょっとイケメンだと思ったジョッシュがロバートの隣に座った、その公聴会で、ハイラインの保存に興味があるのが、じつは彼ら2人だけだったということがわかった。15年に渡って撤去を求めていた人などは、ハイラインは地域にとってマイナスで、いつ崩壊してもおかしくなく、地域の経済発展を邪魔しており、高架下は暗く危険だ、と激烈に言った。保存活動は、余暇の活動にしては非常な

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  • 『国家はなぜ衰退するのか(上、下)』その僅かな差が何を変えたのか!? - HONZ

    かつて梅棹忠夫は『文明の生態史観』の中で、世界を第一地域と第二地域に大別した。ユーラシアの中央部を占める専制的権力の発達した帝国が乱立した地域を第二地域、封建制を主体とした西ヨーロッパと日を第一地域とし、その制度と文化の違いが近代の形成に大きな影響を与えたとする。繁栄と衰退とを巡る問題は梅棹忠夫に限らず多くの人々が答えを得ようと議論を重ねてきた。 貧富の格差の問題が取り上げられるとき、よく出てくる理論に地理説と文化説、そして無知説がある。地理説では最近、ジャレド・ダイアモンドが、『銃、鉄、病原菌』を著し話題になった。文化説はマックス・ウェーバーが説いた、プロテスタントの自立心こそが近代工業社会の発展に寄与したという理論まで遡る。無知説は発展途上国の為政者の経済政策の知識の欠如を指摘するもので、経済学者などに支持者が多い。しかし、書のではこれらの説は否定される。 では、なにが貧富の差を決

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  • 『藤森照信×山口晃 日本建築集中講義』を片手に旅に出る - HONZ

    建築に隠された謎を解き明かす“建築探偵”としてもお馴染み、建築史家・建築家の藤森照信センセイ。大和絵や浮世絵の様式を用いた緻密な画風で知られ、『ヘンな日美術史』でその視点の鋭さをいかんなく発揮した山口晃画伯。この2人が13の日の名建築を訪ねて、お互いの知識と感性をぶつけ合った対談が、面白くないはずがない。山口画伯によるエッセイ漫画まで添えられているのだから、読まずにいられるはずがない。 画伯とセンセイの組み合わせと聞くと、自由奔放な芸術家に手を焼く真面目な指導役が想像されるが、この2人の場合は全く逆。同行している編集者のちょっとした段取りの悪さが気になってしょうがない細やかな画伯が、周りの目を気にすることなくズカズカと進んでいくセンセイに突っ込みを入れながら、名建築の真髄に迫っていく、という構成である。2人の漫才のような掛け合いに、何度も吹き出してしまう。いつまでも読んでいたいと思うほ

    『藤森照信×山口晃 日本建築集中講義』を片手に旅に出る - HONZ
  • 『アルビノを生きる』白皮症。つながり。そしてその先へ - HONZ

    彼らの姿を私はじかに見たことはない。大理石のような白い肌と白髪に近い金髪、眉毛や体毛も金色か白だ。透き通るような瞳はブルーやグレー。色素が無い瞳は、個人差が大きいが大抵は弱視だ。そしてその白い肌は紫外線に弱い。「アルビノ」と呼ばれる遺伝性の疾患は様々な動物にも見られる。メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する病気だ。日語では「先天性白皮症」と呼ばれる。 劣性遺伝子なので両親の片方がアルビノに由来する遺伝子を持っていても、アルビノの子供が生まれてくることはほとんどない。しかし、日では1万人から2万人にひとりの割合でアルビノの子供が生まれている。珍しい病ではあるが、極端に少ない数ではない。さらに、日人では50人から100人にひとりの割合でアルビノの遺伝子を受け継いでいるようだ。つまり私や、あなたや、あなたのパートナーがアルビノに関わる遺伝子を持っていても全く

    『アルビノを生きる』白皮症。つながり。そしてその先へ - HONZ
  • 『大拙と幾多郎』 - HONZ

    大拙と幾多郎 (岩波現代文庫) まず断わっておくと、「面白さ」という指標で考えれば、★☆☆☆☆である。あとがきにも「現代社会に生きる私たちに益することを考えようとしてではなかった」とある。のキュレーター勉強会で紹介するからといって、期待は禁物だ。書は鈴木大拙と西田幾多郎という人物を知るためにもってこいの書籍である。そもそも二人を知りたい読書がどれくらいいるのかは分からないが、石川県出身の二人について、同郷の僕が書くことはけっして悪いことではないと割り切って書く。 書を端的に説明すると、世界に禅を広めた鈴木大拙と日で唯一の世界が認める哲学者と言われる西田幾多郎、禅を生きるよすがにしたこの二人を中心とした、明治時代における人びとの人生の交錯を描いている。 西田幾多郎の著作は哲学と禅の前提知識無しに読むと必ずや理解不能に陥り、早々に棚行きになる。鈴木大拙の著作も西洋文化に汚染された世代

    『大拙と幾多郎』 - HONZ