ロシア南部ソチで冬季五輪が開幕する来年2月7日まで、30日でちょうど100日。国際オリンピック委員会(IOC)の最終チェックもクリアし、プーチン大統領の号令の下、国家の威信をかけた整備が進んでいる。しかし、国内のテロ組織は開催阻止を掲げている上、出稼ぎ外国人の劣悪な労働環境や国庫への悪影響など、「負の側面」を指摘する声も出ている。(ソチ 佐々木正明)◇ 24時間態勢で整備が進む五輪会場。遅れが指摘されていた競技施設の建設もほぼ完了し、残りは開会式が行われるメーンスタジアムだけとなった。IOCも9月末の最終査察で、「全施設で大会準備ができている」と太鼓判を押した。 しかし、施設間を結ぶ新設の鉄道は全線開通していない。ホテルやボランティアの居住施設も完成しておらず、多くの住民が「観光客を受け入れる態勢はまだできていない」と話す。 9月末には、豪雨により会場周辺の主要道路や新たにできた鉄道駅が冠