おそらく日本初の3Dプリンターわいせつ事件です。 但し、一般論として、性器をかたどった彫刻や石膏等による再現(以下、「立体芸術」=3D芸術)については、芸術分野においては、これまで何度も雑誌等で、グラビアで特集が組まれ、日本のインターネット上でも散見でき、作品個展なども開かれてきたことかから、微妙な問題をはらんでいると思われます。 この事件、本当に、起訴されるのでしょうか。 神社等の宝物にも、性器を模した立体芸術はあり、仮に起訴されなければ、今後は、再現自体は問題ないこととなり、日本のわいせつ物の概念を大きく変える転換点ともなります。 なお「2D芸術」の分野では、文学のみならず、写真、そして漫画まで、「わいせつ物」となり得るという最高歳判例が出ていますが、2D芸術の場合は、該当表現の部分だけで判断されるわけでなく、文脈も含めて全体として「わいせつ罪」にあたるか否かが判断されることから、この
カタールの首都ドーハで6月に開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産委員会は、富岡製糸場(群馬県)の世界文化遺産登録が決まったことで大いに注目を集めた。(フジサンケイビジネスアイ) この決定は、日本の近代史はむろん、「モノ作り」に精魂を傾ける日本人の国民性を考える上でいい機会になったが、実は同じ会合で、中国の申請案件も2件登録が決まっている。ひとつは現在の北京と杭州(浙江省)を結ぶ水運ルート「大運河」、そしてもうひとつは、ユーラシア大陸の通商ルートとして名高い「シルクロード」だ。 昭和初年ごろから盛んになった日中の国民性談義では、なべてモノ作りの地道な努力を尊ぶ日本人と、口舌を頼んで商売に才覚をみせる中国人といった比較が繰り返されてきた。なにせ物流あっての商売だ。今回登録された世界文化遺産を見比べると、思わずこんな古い談義を思い出してしまった。 そのシルクロードだが、今回は「長
日本で社会的論議を巻き起こしたイギリスの芸術家は、ロンドン郊外の自宅アパートで静かに口を開いた。「日本で起きた議論には失望しています。猥褻に関する法自体は理解できますが、私の作品は写真でもなく実物でもない。女性の陰部を題材とした“アート”なんです」 世界20か国571人の女性器を石膏でかたどって、アート作品として展示したジェイミー・マッカートニー氏。自宅には虎の絨毯、象足のチェアー、そして女性器アートが飾られていた。本国ロンドンでは大反響を呼び、イタリアで展覧会も開かれるなど世界的な関心をよんだ。週刊ポストも昨年2回にわたって展覧会の模様を紹介し、日本でいち早くその熱狂ぶりを伝えた。 これを契機として日本では、「表現の自由が侵された」「アートといえども一定の規制が必要」といった猥褻論争が巻き起こった。マッカートニー氏はいう。「僕の作品はポルノではないし、人々に危害を及ぼすものではない。む
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米国と刺々しい関係にある中国・ロシアが先を争ってラテンアメリカへの影響力拡大に乗り出している。伝統的に「米国の前庭」と呼ばれてきた地域だ。習近平・中国国家主席とプーチン・ロシア大統領が15・16日(現地時間)、ブラジルのフォルタレザで開かれているブリックス(BRICs、ブラジル・ロシア・インド・中国)の第6回首脳会議を前後して中南米を歴訪し、プレゼントの大盤振る舞いを演じている。 習主席はブリックス会議出席後、ブラジル・アルゼンチン・ベネズエラ・キューバを国賓訪問する。この期間中「ラテンアメリカ-カリブ諸国共同体(CELAC)」首脳会議が開かれるが、この際に中国の要請で中国-CELAC首脳会議も開催される。この席で習近平は「中国-ラテンアメリカフォーラム」の創設を提案すると中国官営メディアが伝えた。フォーラムが誕生すれば「ブリックス開発銀行」などを通した中国の中南米投資を活性化させる場が常
(2014年7月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アルゼンチンが10年に及ぶ米国裁判所でのヘッジファンドと法廷闘争に負けた後、同国のクリスティナ・フェルナンデス大統領は中国とロシアの指導者に支援を求める。 7月第3週にブラジルで開催されるBRICS首脳会議に先駆けて、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12日にアルゼンチンを訪問、その1週間後には中国の習近平国家主席がアルゼンチン入りする予定だ。両首脳の訪問時に、アルゼンチンはいわゆる「ホールドアウト」債権者との戦いに対する単なる政治的支援以上のものを期待しているかもしれない。 シェールガス・オイル田の開発に欠かせない外国投資 アナリストらによれば、パタゴニアにある巨大なバカ・ムエルタのシェール層が、中国とロシアがアルゼンチンに対して抱く興味の背景にある一方で、アルゼンチン政府としても、世界第2位のシェールガス埋蔵量と第4位のシェ
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クリス・パッテン 『東と西』 共同通信社 1998.12.10 じつは、わたしは以前からこのパッテン総督が嫌いだった。香港返還に際して、いきなり議会の民主化(立法評議会の民主選挙)に動き、それを中国側に批判されると、民主化の重要性を中国にお説教する。いままで自分たちの領土であったうちにやればやれたことを、返還が決まってからあわててやりだしたくせに正義漢ぶる。その厚顔無恥ぶりにあきれたものだ。 本書でも明らかにされるように、英国が返還間際に民主化をあわてた理由は、中華系住民の英国への大量移民を牽制するためである。つまり本土の国益のために他ならない。香港の民主活動家と唱えることは似ていても、動機はまったく異なる。 にもかかわらず「自由」「民主」「多元性」「法の支配」などという美名をもちだし、香港の経済的繁栄を維持するために政治的自由を保証しろというのは、詭弁に聞こえる。 本書を読んで、その思い
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