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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (9)

  • 感染症と「社会の暗部」 - 感染症診療の原則

    記者会見をマニュアル思考でした行政、関係無い人たちには不要な個人に関わる情報を掲載したメディア。 病気の疑い、病気になった「ケアを必要とする」人たちが責められ追い込まれた原因は記者会見や報道だけだったでしょうか。 医療者は個人を守る砦でなくてはならないと思うことの多い数週間でした。 疫学データは対策上必要でしたし、サマリーの説明が行政からあってもいいのかもしれませんが、来個人情報を守る立場の専門家に白衣を着せて(記者会見に白衣はパフォーマンスでしかない)、個人の病状説明をする必要性はなかったはずです。 多くの人が恐怖を感じた映像でした。 神奈川新聞がていねいに「その後」をおっています。 ------------------------------------------------------------------- ■社会の暗部”が噴出/横浜 高校生インフルの疑い(5月31日カナコロ

    感染症と「社会の暗部」 - 感染症診療の原則
  • 文春 新潮 AERA - 感染症診療の原則

    専門家は英語のサイトで勉強していますが、一般の人はスポーツ新聞だったり週刊誌だったりします。 英語だとロイターなどは感染症の記事は必ずこの人が書いている!というサイエンス専門のライターがいます(記名記事)。 スポーツ新聞はやたらにびっくりマーク「!」が多いですね。 “大阪にも拡大!!”。 先日美容室で読んだおばさん雑誌には『ブタインフルエンザで死なないためのマル必 Q&A』なんてのがありました。 先週のAERAはインフル記事がありましたが、今朝発売の最新号には個々人をおかけまわしたり風評レベルを大仰に書くような記事はカケラもありません。騒ぎに便乗しないのはAERA的というべきか。 今回の騒ぎの検証など、時間をかけて取材をして書いてくれることを期待。 最新号には感染症の記事もありました。『新型インフルエンザ予防への不安 厚生労働省のワクチン鎖国』。 20年遅れて発売となったHibワクチン、ま

    文春 新潮 AERA - 感染症診療の原則
    h_i
    h_i 2009/05/19
  • 日本の「空気」 - 感染症診療の原則

    A/H1N1が新型インフルらしいがもうこれで(新しいのは)終わりか?という、少し前に看護学生から聞いた質問と同じ内容の質問が教授会でも出ました。 なったら怖い、というよりはすでに「この騒ぎをなんとかしてほしい」ムードですので「今後もヒトや動物での新しいインフルエンザの問題は社会が扱っていくことになる」に皆さん曇った表情。 さすがに新型「2号」ですか?とはきかれませんでしたが^^;。 A/H1N1がいいにくいので台風のように名前をつけてはどうか?というひともいます。そのときのWHO事務総長の名前などいかがかと。 「マーガレットのときは軽くてよかったね」というような会話になるわけです。 それはさておき。 日では、それが科学的に妥当かということよりも“みんなでがんばっている”空気のほうが重んじられ、そこに適切な思考はなかなか入り込めないことを山七平『「空気」の研究』が書いています。 青木編集

    h_i
    h_i 2009/05/13
    「日本では、それが科学的に妥当かということよりも“みんなでがんばっている”空気のほうが重んじられ、そこに適切な思考はなかなか入り込めない」
  • 新たに2名 ヒトのH5N1(とりふる) - 感染症診療の原則

    東京は今朝は寒く温度差の激しいこのごろだなあとしみじみ感じます。 感染症情報でも温度差を感じますが・・・。 “トリフル”H5N1のヒト症例数のUpdateがありました(5/6 WHO確認情報) 5月6日に、WHOは新たに2例のヒトでのH5N1症例を報告しました。 1例は死亡しています。メディアで報道されたのは4月24日でした(確定まで時間がかかるんですね) 【23歳・ベトナム人女性】 Tranh Hoa地域の女性が4月16日に発症し、5日後の21日に入院。翌日22日に死亡。 調査の結果、自宅近くでH5N1によるトリの死亡があったことが確認された。 ベトナムではこれで111例目(死亡は56例目、Case fatality rate 50.5%) 【34歳・エジプト人女性】 Gharbia地域の女性が4月21日に発症し、同日入院しタミフルで治療を受けた。 体調は安定している。 調査により体調悪

    新たに2名 ヒトのH5N1(とりふる) - 感染症診療の原則
    h_i
    h_i 2009/05/07
    "この2例を加えて世界全体ではヒトのavian influenza H5N1は423例(死亡が258例、CFR61%)"
  • ブロードスペクトラム文化の「外部性」 - 感染症診療の原則

    へそ曲がり編集長は依然として豚ネタ以外のばかり読んで連休を過ごしています。(ちなみに昨晩CNN見ていたら、ウイルスの由来を考えてもう「豚」という言葉を使わない・・とか言っているWHOの人が居たような・・) 最近、中谷巌氏のを読んでいたら「外部性」という概念が出てきました。平たくいうと、あるシステムで測定対象となっていないものを指しているようです。以下引用です。「たとえば、資主義が発達して、消費生活がさかんになった結果、伝統的な生活習慣が失われたとする。・・(中略)その損失が金銭で表せないのであれば、それは経済学の対象とはならない。まさに「外部性」なのである。(資主義はなぜ自壊したのか 集英社)」 「何でも殺せる高価だが強力なブロードスペクトラム抗菌薬で、医師は楽ちん、塗沫・培養・細菌室不要・・」このような文化の外部性とは、丁寧な病歴・身体所見の検討、更にグラム染色などによる起炎菌の

    ブロードスペクトラム文化の「外部性」 - 感染症診療の原則
    h_i
    h_i 2009/05/02
  • 看護学生の質問 - 感染症診療の原則

    ニュースをききかじった学生からの質問。 くしゃみを肘の内側で覆うポーズをしたら「あい~ん!に見える」といった生徒です。 「先生、新型はいつ旧型になるんですか?」 ・・そういえばそうですね。調べておくわ。 「次に新しいのが出たら新型2号というんですか?」 「新型と旧型と両方に感染したら検査結果はどうなりますか?」 ・・なるほど。たしかにそういった情報はないわね(^^;) 「ウイルスのヘンイってなんですか」 ・・つきあっている男の子が心変わりをしたとしますね。 外見上はいつもと同じA君。しかし彼の内部で変化があるんですね。 問いただすと、少し前に別の女の子と出会って今までないキモチが生まれてきた。 「ひどい!」と涙するあなたにきっと彼はこういうはず 「もう前の僕とちがうんだ。いろいろな人との出会いがあるだろ?。ひとはずっと同じままじゃいられないんだよ・・・」 A君はA君だけど性質がかわっちゃっ

    看護学生の質問 - 感染症診療の原則
  • 日本政府のレスポンス(ブタフルのつづき) - 感染症診療の原則

    以前、厚生科学課の健康危機管理関連研究班から依頼をされてSARSのときの体験をカナダの検査機関ネットワークがまとめたものを翻訳したことがあります。 初期に何に混乱したか、情報はどう共有すべきだったかということが書かれており、またクロノロジー(時系列で誰が何をしたか)も添付されており「再発防止・次回はもっとよい対応を」と考えていることがよくわかりました。 これを根拠に国や州の検査関連部門に人の予算がだいぶついたともきいています。 今朝のNHKラジオニュースでは「医療機関が診断しやすいように各自治体にブタインフルエンザの特徴についてまとめた資料を配付する」といっていました。 ・・・だ、、、だいじょうぶか・・・? 誰が書くのでしょうね(#--)。 (そもそも通常の検査でわからない・・) マニュアルが仕上がるまで一大事は起きないと思っていたような人は慌てているのではないかと思います。 何をすればい

    日本政府のレスポンス(ブタフルのつづき) - 感染症診療の原則
    h_i
    h_i 2009/05/01
    "平時からのモニタリングシステムや危機管理人員を置かないで(予算をけちって)場当たり的にアウトブレイク対応ができるわけないんですが、そういった世界の常識においつつくための制度の見直しの機会になるとよい
  • 今回流行しているswine influenza virusの起源(Eurosurveillance) - 感染症診療の原則

    金曜日はヨーロッパの感染症週報Eurosurveillanceが出る日です。編集部員はユーロファン(サッカーじゃなく)。 アウトブレイク調査の中間方向も載るので情報が早く、英語がわかりやすいです。 さて最新号には現在流行しているウイルスの起源についての短報が載っていました。短報は短報でしかないですが、この積み重ねでいろいろわかることがあるので重要ですね。基礎の英語がよくわからないのでぜひ原文をお読みください。 ------------------------------------------------------- Eurosurveillance, Volume 14, Issue 17, 30 April 2009 Rapid communications The origin of the recent swine influenza A(H1N1) virus infectin

    今回流行しているswine influenza virusの起源(Eurosurveillance) - 感染症診療の原則
    h_i
    h_i 2009/05/01
    "swine H3N2 分離株isolates はヒト・ブタ・トリの3つのウイルスの交雑 ・・・新しいH1N1は少なくともふたつのブタインフルエンザウイルスを起源"
  • 怖いのは深夜の記者会見と報道 - 感染症診療の原則

    うわずった声が響くので起きてしまったら・・それはNHKの放送でした。 ウイルスよりも用語を間違えたどたどしくひきつった顔の大臣とてんぱった女子絵アナウンサーの読みが怖~い。 ぎょえ。なんでしょうね。この会見は。 パニック会見をしながら国民の皆さん冷静に、、、というのは・・(--#) うわずった声で「PCR」「疫学的調査」とかうろおぼえの言葉をふりまわし(聞いていると「よく知らないんだな」と納得しちゃいますが)、話の中で部分的にメモレベルで入っていることを加えながらなが~い一文をだらだらしゃべって。 フェーズ4以降訓練ではプレス発表訓練も入っていましたが、こういうのやっちゃだめですよ、というサンプルで示した記者会見そのものです。 (今後の研修会で教材として使えますので録画をお勧めします!!) まず、深夜に大臣が言うほどの内容か? それから、すごーーーーーく基的なことですが、感染症で「シロ」

    怖いのは深夜の記者会見と報道 - 感染症診療の原則
    h_i
    h_i 2009/05/01
    "キレてどうするよ・・" "フェーズ4以降訓練ではプレス発表訓練も入っていましたが、こういうのやっちゃだめですよ、というサンプルで示した記者会見そのものです”
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