平成20年秋のリーマン・ショックの痛手から回復してきた日本企業が、国内の新卒者採用になお慎重な姿勢を崩していない実態が大学生の就職内定率から浮き彫りとなった。政府は法人税の税率を引き下げて企業の税負担を軽減し、雇用拡大につなげたい考えだが、企業の雇用に対する優先順位は高くなく、改善の道は依然、視界ゼロだ。■カネはあるのに 新卒者採用をしぶる日本企業だが、資金繰りが逼迫(ひっぱく)しているわけではない。 日銀調査によると、企業の手元資金を示す「現金・預金」(昨年9月末時点)は、前年同期に比べ5・0%増え205兆9722億円になり、過去最高を更新したほどだ。リーマン・ショックで打撃を受けた企業が、雇用調整や設備投資の抑制で、現金などの資金を増やしている姿が浮かぶ。 資金はたまるのに雇用拡大に踏み切らないのはなぜか。アナリストは「国内でデフレが止まらず、リスクをとってまで人材に投資できない事情が
沖縄県の米軍普天間飛行場の移設に伴って名護市辺野古に建設予定の代替施設の形状を巡り、17日夜の首相官邸での関係閣僚会議で、前原外相と北沢防衛相の意見が対立した。 米側は春の日米首脳会談に向け、判断を急ぐよう求めているが、日本側の足並みがそろわなければ、問題の決着はさらに遅れる可能性もある。 自民党政権では、騒音被害の低減などのため、代替施設の滑走路を2本の「V字案」とすることで米側と合意していた。しかし、鳩山政権は昨年5月、移設先を辺野古とする一方、滑走路の形などは明示しない日米合意をまとめた。昨年8月の日米専門家協議の報告書は、「V字案」に、代替施設の建設に伴う環境破壊が小さいとされる、滑走路が1本の「I字案」を加えた両論併記となった。 首脳会談前の進展を図りたい前原氏は会議で、すでに米側の理解を得ている「V字」での決着を主張した。北沢氏は反論し、さらに18日の閣議後の記者会見で、「沖縄
宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が、次世代ロケット「H3」の技術的な検討を始めた。国産の主力ロケットH2A、H2Bは2段ロケットだが、H3はまったく新しい3段ロケットを想定。有人飛行に使うことができ、太陽系探査では「はやぶさ」などより大きな探査機も打ち上げられる。H2シリーズは基本設計から30年になるため、部分改良よりも新規開発する方が多目的化できるとみている。 試案によると、H3は1段目に、H2Aの2段目と同じ形式のエンジンを3基ほど並べる。1基ずつは高出力ではないが、噴射される燃料の温度が低く、安全性が高い。複数積むことで、国際宇宙ステーション(ISS)の高度に6トンの有人船を運べる能力を持たせる。1基故障しても推進力を確保でき、このエンジンを2段目にも使えば低コスト化を図れる。 20日には、H2Bで有人船にも発展可能な無人補給船「HTV」2号機が打ち上げられる予定だ。H2Bなどは
2007年に打ち上げられた月周回衛星「かぐや(SELENE)」の活動、日本人宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)における活躍、2009年の無人輸送機「HTV」の打ち上げ成功など、日本の宇宙技術開発は世界に冠たるものがある。 しかし安全保障の観点から考察すると、日本の航空宇宙政策には暗雲が漂っているのである。 日本は世界で4番目に人工衛星を打ち上げた、いわば宇宙先進国であったが、今や宇宙政策の混迷によりヨーロッパのみならず中国やインドにも後れを取っている。 欧州連合(EU)はガリレオ計画推進(Galileo initiatives)、中国は有人衛星「神舟5号」の打ち上げと地球軌道上の衛星破壊実験の成功、中国とインドは商業衛星打ち上げ構想と宇宙ビジネスの拡大戦略など、米ロ両国以外のいわば宇宙後発国による宇宙開発と利用が大きく進展している。 2010年5月に韓国航空宇宙法学会(KASL)と
昨年末の12月30日の晩も博多駅周辺や天神周辺の飲み屋は大いに賑わっていました。居酒屋の店主は、昨年よりは少し客が多いようだと言っていました。政治の混乱にも負けずに、少しでも景気が良くなってほしいものです。 福岡市でも、新年は各種団体が新春の賀詞交換会を行います。博多の芸妓さんたちが一堂に出席するものもあり、とても華やかです。1月9日に開かれる「十日恵比須大祭」というお祭りには、芸妓全員がお参りする「かち詣り」という行事が行われます。歴史と経済力のある博多らしい、個性ある新年の風景です。 給料が少ないのは九州、沖縄、東北 さて、2010年暮れの12月28日に、厚生労働省が毎月統計を取っている「毎月勤労統計調査」(11月の速報値)が発表されました。 すべての給与を合わせた「現金給与総額」(事業所規模5人以上)は、前年同月と比べて0.2%減の27万7585円で、9カ月ぶりに前年水準を下回ったこ
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