間もなく迎える8月15日。71年前のこの日は敗戦の裏返しとして、日本が憲法改革を決定付けられた日でもある。先の参院選で野党は「立憲主義」の危機を唱えたが、選挙結果は憲法改正に前向きな勢力の伸長だった。果たして憲法と民主主義はどんな関係にあるのか。専門家と一緒に考えたい。 立憲主義だけでよいのか 大沼保昭・東京大名誉教授 およそ憲法を含む法は、国民の生存と暮らしを支える道具です。それ自体が目的・価値ではありません。なのに、安全保障法制の論議以来、野党や「リベラル」なメディアはひたすら立憲主義を唱え、すべてを憲法に帰着させようとしてきた。これは明らかにおかしい。
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