2016年9月23日、米国テキサス州フォートワース空軍基地において、日本の航空自衛隊向けステルス攻撃機F-35Aの受領式典が行われた。1機約150億円とも言われる高額アセットを42機も購入する計画には様々な意見がある一方、この飛行機は、現代の軍事兵器の中で、間違いなく最大のゲーム・チェンジャーとなる。単にレーダーに映らないだけでなく、これまで経験したことのないテクノロジーを活用し、既成概念を打ち破る戦い方が編み出される可能性さえある。 斬新で、敵を圧倒するコンセプトは、それまでの戦い方を塗り替え、旧コンセプトとの相乗効果も生み出しながら、革新的な戦略環境を創り出す。世界の“脅し合うリーダーたち”は、そのような既成の戦略を覆す最新兵器の開発や調達に余念がない。今回は、米国を中心とする最新兵器の動向や作戦コンセプトを紹介し、世界の軍事戦略にどのような転換が起きつつあるのか、その一端に触れてみた