研究用に関するhagane765のブックマーク (28)

  • ついに行われた「量的・質的金融緩和」の拡大 | 片岡剛士コラム | 片岡剛士のページ | レポート・コラム | シンクタンクレポート | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

    経済・社会政策部 片岡剛士 2014年10月31日の金融政策決定会合で、日銀行は追加緩和(「量的・質的金融緩和」の拡大)を決定した。 コラムで再三述べたように、消費税増税後の日経済の落ち込みは「想定内」ではなく、家計消費や住宅投資の悪化が企業の生産・出荷の落ち込みや在庫の高まりといった形で企業部門にも波及しており、遅行指標である雇用にもその影響が及びつつあるのが現状である。10月31日に公表された展望レポートにて、従来掲げていた2014年度の実質GDP成長率の見通しを1%から0%台半ばまで下方修正するとの観測が必至と言われていたことを念頭に置くと、ついに、やっと行われたとの感に堪えない。 以下では追加緩和(「量的・質的金融緩和」の拡大)のポイントについて、追加緩和に至る経緯、追加緩和の内容、そして追加緩和の意味について論じることにしたい。 ■追加緩和に至る経緯 ■追加緩和の内容 ■追

  • ピケティ『21世紀の資本』スライド - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る の翻訳終わって、いま原著サポートウェブサイト翻訳ほぼ完了。その中で、ピケティ自身による原著の説明スライドがあるので、訳しておきました。 ピケティ『21世紀の資』スライド(PDF, 884KB) (同じディレクトリにパワポ版もあるので、拡張子変えたらダウンロードできるよ) の内容もだいたいここにある通りなんだけれど、たくさんグラフが続いている部分とかは、そのままだと意味がわからないかもしれない。が、文で書いてある内容の傍証として挙がっているものなので、少し考えてくださいな。わからなければ、が出たときに買って読んでみよう! あと、このサポートサイト、図表をすべて、pdf 形式と、さらに xps 形式で

    ピケティ『21世紀の資本』スライド - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • エミリー・オスター『妊娠出産の常識 ウソホント』:おおお、エミリー・オスターきたーっっっっ!! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント 作者: エミリーオスター,Emily Oster,土方奈美出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2014/10/03メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る きましたエミリー・オスター。アメリカ経済学期待の星(だったんだけど、こないだきたIMFの期待の新星30人には入っていなかったので驚き)エミリー・オスターの、日初紹介。それとこれって処女作? その彼女がこんな方面にきましたか、とびっくりする一方で、エミリー・オスターは当にわけわからないカバー範囲の広さというか無節操ぶりというかの人なので、かえって納得したり。アフリカのエイズと性病の関係については以前紹介した通り。また、そこにも書いたけれど、途上国で女の子が1億人も間引きされているのでは、というアマルティア・センまで大騒ぎした謎に対して、B型肝炎が関係して

    エミリー・オスター『妊娠出産の常識 ウソホント』:おおお、エミリー・オスターきたーっっっっ!! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ピケティ『21世紀の資本』サポートサイトその他 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る 1. サポートサイト β版公開 ピケティ『21世紀の資』は、使用データやエクセルファイルを全部ウェブのサポートサイトで公開し、に載らなかった詳細なデータ表やグラフ、各種データの説明などはそちらに載せてある。そして専門補遺でも計算の説明の相当部分は「Excelのセルの計算式を見るように」という説明になっている。 つまり、としてはこのサイトの中身もセットで一通り訳さないと、完全な翻訳にはならないわけだ。 ということで、サポートサイトを以下にほぼ完全に翻訳した。 ピケティ『21世紀の資』サポートサイト http://cruel.org/books/capital21c/ オリジナルのサイトとほぼ同じ内容

    ピケティ『21世紀の資本』サポートサイトその他 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ピークアウトの可能性が高まる雇用 | 片岡剛士コラム | 片岡剛士のページ | レポート・コラム | シンクタンクレポート | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

    経済・社会政策部 片岡剛士 2014年8月13日に2014年4-6月期のGDP1次速報値が公表された。結果は14年1-3月期と比較して実質GDPは1.7%減(年率換算6.8%減)となり、東日大震災が生じた11年1-3月期の1.8%減(年率換算6.9%減)に次ぐ大幅な落ち込みとなった。その後、9月8日にGDP2次速報値が公表され、1.8%減(年率換算7.1減)とさらに下方修正されたのは周知の所である。 直接比較可能な1994年1-3月期以降で比較すると、今回の落ち込みの特徴は、実質GDP成長率に占める内需の寄与度が過去最悪の11.4%減となった事である。つまり、リーマン・ショック直後のように海外発の危機による輸出急減ではなく、民間最終消費支出の12.6%減を筆頭に、民間企業設備投資2.9%減、民間住宅投資1.4%減、公的固定資形成0.1%減という形で内需の落ち込みが基点となっている点が特

  • ポール・クルーグマン「なんで経済学者は人口成長を気にかけるの?」

    Paul Krugman, “Why Economists Worry About Population Growth,” Krugman & Co., May 30, 2014. [“Demography and the Bicycle Effect,” May 19, 2014;”Cheese-eating Job Creators,” May 21, 2014.] なんで経済学者は人口成長を気にかけるの? by ポール・クルーグマン Edwin Koo/The New York Times Syndicate 経済学者アルヴィン・ハンセンが「長期停滞」(secular stagnation) の概念をはじめて提案したとき,彼は投資需要の低迷に人口増加の鈍化が果たす役割を強調した. 現代の議論は,この強調点をふたたび取り上げるようになっている:日の労働人口減少は,あの国が抱えるいろん

    ポール・クルーグマン「なんで経済学者は人口成長を気にかけるの?」
  • ポール・クルーグマン「ほんとだよ:支出が少なすぎると経済は打撃を受けるのよ」

    Paul Krugman, “It’s True: An Economy Can Be Damaged by Too Little Spending,” Krugman & Co., May 9, 2014. [“Macroeconomics and Class Warfare,” The Conscience of a Liberal, April 28, 2014.] ほんとだよ:支出が少なすぎると経済は打撃を受けるのよ by ポール・クルーグマン Sam Dean/The New York Times Syndicate 20009年,オバマ大統領が経済の後押しに支出プランを提案して,ぼくなんかがもっと大きなプランにしてくれと訴えていた頃,右派からもどうかしてる中道派からも,よくこんな声を耳にした.「これは策略だ,財政刺激にみせかけてリベラルどもの優先事項を忍び込ませようと試みてるん

    ポール・クルーグマン「ほんとだよ:支出が少なすぎると経済は打撃を受けるのよ」
  • 『チャンネルくらら、田中秀臣先生の経済番組がパワーアップ!今回のゲストは経済学者の片岡剛士さん!』

    チャンネルくらら新装開店第3弾 おなじみ上武大学教授 田中秀臣先生による「誰でもわかる経済学シリーズ」がパワーアップします。 「ネット放送には普段出演されない特別ゲスト」をお招きしてお送りいたします。 今回のテーマはリフレーションと再分配政策です。 田中先生、片岡先生、上念司&倉山満に共通するのは・・リフレ派であること (通称)リフレ派とは日がデフレから脱却するために「リフレーション reflation 政策」(ゆるやかなインフレ)を推奨している人たち。 リフレ派の願いは国民生活の向上・命を救うこと 日のリフレ派の元祖は石橋湛山です。 昭和恐慌期に、ゆるやかなインフレであれば物価が上がっても生産が増加しいずれ国民の収入・生活が向上する。 リフレ政策によってこそ失わねばならぬかもしれない命を救うことができると「リフレ政策への誤解」を正すべく訴え続けました。 番組終了後、告知動画を、上念司

    『チャンネルくらら、田中秀臣先生の経済番組がパワーアップ!今回のゲストは経済学者の片岡剛士さん!』
  • 経済ジャーナリズム:2014年への展望

    経済ジャーナリズム:2014 年への展望 2013.12 月 『ジャーナリズム』没原稿 山形浩生 1 経済ジャーナリズムといっても、幅は広い。そして世の中で経済ジャーナリズムだと思 われているものの大半について、日はそんなに問題がある状態ではないだろう。もちろ ん仕事柄、比較の対象となっているメディアが発展途上国ばかりで、利権と党派まみれの 新聞だったり大営発表だけのテレビだったりという偏りはあって、それと比べればネコ でも立派に見える。ついでに、ドコモが iPhone を扱うというネタが今年やっと実現するま でに、何回飛ばし記事を読まされたかを考えて見ると、日もそんなに威張れるわけでは ない面もある。 しかしおそらく、事実を伝えるだけの報道は今後、重要性を失う。特にネットの進展で そうした部分は他の手段で伝達される比率が増える。そして、速報性についてネットの情 報流通と張り合おうと

  • 消費税引き上げ前夜に:2014年の経済ジャーナリズム (月刊Journalism 没原稿) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Journalism 2014年1月号 出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2014/01/10メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る もうすぐ消費税率引き上げなので、その前に昨年末に書いた原稿をアップしておく。朝日新聞の雑誌「Journalism」が、2014 年の経済ジャーナリズムについてということで、要求通りのものを書いたのですよ。 ところが、ゲラまで直したあとで、いきなり編集長判断でボツ、とのこと。 その後、実際の雑誌が出たのを見たところ……とにかく全編、なんでもいいからとにかく安倍政権批判をしなくてはいけない、という至上命令が下った模様。群の音だ、秘密保護法でやりたいほうだい、政権の私物化だ云々。全部そんな記事ばっかり。え、2014年のジャーナリズムのあり方についての特集じゃなかったんですか―― ジャーナリズムは秘密保護法に反対しなくてはならない、よって

    消費税引き上げ前夜に:2014年の経済ジャーナリズム (月刊Journalism 没原稿) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ベン・バーナンキ 「金融政策と世界経済」

    ●Ben Bernanke, “Monetary Policy and the Global Economy”(At the Department of Economics and STICERD (Suntory and Toyota International Centres for Economics and Related Disciplines) Public Discussion in Association with the Bank of England, London School of Economics, London, United Kingdom, March 25, 2013)/【訳者による付記】バーナンキがFRB議長時代の2013年3月に行ったスピーチの翻訳。このスピーチが行われたのは今からちょうど1年ほど前になりますが、その当時は主要先進各国の中央銀行が歩調

    ベン・バーナンキ 「金融政策と世界経済」
  • 池田信夫・池尾和人(池池コンビ)の発言チェックリスト -

    備忘録として作成続行。求む情報。正直いってふたりの発言は稀にしか読まないので。 ●最近のIMF論文について、インフレ目標4%は誤読(池田の発言、池尾の発言) 反論 http://mathdays.blog67.fc2.com/blog-entry-1016.html 証拠1 http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20100215/p1 証拠2 http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20100215#p2 ●クルーグマンは98年論文全面否定した(池田の発言) 反論 http://mathdays.blog67.fc2.com/blog-entry-1012.html 証拠1 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090410#p3 証拠2 http://d.hatena.ne.jp/Yasu

    池田信夫・池尾和人(池池コンビ)の発言チェックリスト -
  • 井尻雄士 - Wikipedia

    井尻 雄士(いじり ゆうじ、Yuji Ijiri、1935年2月24日 -2017年1月18日 )は、日出身のアメリカの会計学者、日の公認会計士。カーネギーメロン大学のUniversity Professor(特別教授)。元アメリカ会計学会(The American Accounting Association)会長。 経歴[編集] 1935年2月24日に神戸市で生れる[1]。幼少の頃より数学に興味を持ち、6歳よりそろばん塾に通う[1]。高校1年生の時に、パン屋を営む父から経理を任される[1]。その仕事に興味を持ち、公認会計士を志望する[1]。1952年、奈良県立奈良商業高等学校を卒業する直前に公認会計士一次試験に合格する[1]。1953年、同志社大学短期大学部夜間部に在学中に二次試験に合格して会計士補となる[1]。3年間の実務実習の期間に立命館大学法学部に学び、1956年に卒業し、同

    hagane765
    hagane765 2014/03/06
    へえ、全く知らんかった。
  • ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」

    Paul Krugman, “Redefining The Middle Class,” Krugman & Co., February 7, 2014. [“The Realities of Class Begin To Sink In,” January 27, 2014] 中流階級を再定義する by ポール・クルーグマン Victor J. Blue/The New York Times Syndicate アメリカにはおかしなことがあれこれある.その1つは,長らく見られる傾向として,自分のことを中流階級だと考えてる人たちがとてつもなく広範囲にまたがっている点だ――そして,彼らは自分を欺いている.国際的な基準にてらせば貧困者ってことになるはずの低賃金労働者たちは,中央値の半分を下回る所得でありながらも,自分たちは中の下にあたる階層だと考えている.その一方で,中央値の4倍や5倍の所得を

    ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」
  • クルーグマン「ドイツの政策が経済の足枷になっている」

    Paul Krugman “Germany’s Policies Become an Economic Anchor,” Krugman & Co., November 8, 2013. ドイツの政策が経済の足枷になっている by ポール・クルーグマン Djamila Grossman/The New York Times Syndicate ドイツがお怒りだ.アメリカ財務省に激怒してる.財務省から出た「半期国際経済政策・為替レート政策報告書」では,ドイツのマクロ経済政策がいかに世界経済に影響を及ぼしているかについて,否定的なことをいくつか述べている.ドイツの当局に言わせると,この報告書は「理解に苦しむ」そうだ――妙な言いようじゃないか.だって,率直で簡明なことこの上ない報告書だもの. うん,そうだね.合衆国がアンジェラ・メルケルを盗聴したのは言い訳のしようもない――でも,それはこの件とな

    クルーグマン「ドイツの政策が経済の足枷になっている」
  • 日本語法令外国語訳データベースシステム

    Translations The translations contained in the Japanese Law Translation Database System are not official texts, and not all of the translations are finalized versions. Only the original Japanese texts of the laws and regulations have legal effect, and the translations are to be used solely as reference materials to aid in the understanding of Japanese laws and regulations. The government of Japan

  • 【独占インタビュー】ノーベル経済学賞受賞ポール・クルーグマン日本経済は、そのときどうなるのか (週刊現代) @gendai_biz

    インタビュー・翻訳/大野和基 円安は続くのか 現在のオバマ大統領を見てもわかるように、アメリカはいま「決められない政治」の罠に陥ってしまっています。一方で日は、自民党の安倍晋三氏が政権の座に返り咲いてから、これまで当たり前だった「決められない首相」というスタイルから突如として脱しました。先進国で唯一、「決める政治」への舵を切っているのです。 この日経済に私は期待をしています。いまこそ、日が世界の希望になれるチャンスなのです。 こう話すのは、米国プリンストン大学教授で、'08年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏だ。 このほど上梓した『そして日経済が世界の希望になる』(PHP新書)では、日経済を評価し、今後の日や世界経済の展望を記している同氏。米国経済が揺らぎ世界各国への影響も懸念されるいまの状況でも、日経済への期待は揺るがないと断言する。 いまの日は先進国でも

    【独占インタビュー】ノーベル経済学賞受賞ポール・クルーグマン日本経済は、そのときどうなるのか (週刊現代) @gendai_biz
  • ポール・クルーグマン、日本への緊急提言

    Paul Krugman, “Japan: Don’t Ruin A Good Thing”, September 19, 2013. 日:いいところを邪魔すんな by ポール・クルーグマン Paresh/The Khaleej Times – Dubai, UAE/CartoonArts International/The New York Times Syndicate ここまでのところ、アベノミクスはホントにホントうまくいってる。「日銀行は変わったんだ」、「宴もたけなわのところで酒瓶を片付けてしまうようなマネはしない」、「持続的なプラスのインフレ率を目標にする」とシグナルを送り、また、債務は高水準ではあるものの、なんらかの財政刺激をまもなく行うというシグナルも送ることによって、日の当局者たちは、短期の経済実績で刮目すべき転回を成し遂げた。 でも、この短期の成功は、自己破滅的なお

    ポール・クルーグマン、日本への緊急提言
  • クルーグマン「共和党が描いている世界」/「舵がとれず漂流するCEOたち」

    Paul Krugman, “The World According to the G.O.P,” October 11, 2013. 共和党が描いている世界 by ポール・クルーグマン MOIR / The New York Times Syndicate 先日,『ワシントンポスト』の Wonkblog で,記者のリディア・デピリス (Lydia DePillis) がこう問いかけている:「共和党が「経済の不確実性」について心配してたときのことを覚えてる?」 えっと,覚えてないです.共和党が経済の不確実性を心配していると言い張ってたときのことなら,覚えてるよ――でも,その当時ですら,おきまりの古くさい話に新しく疑似学術的なよそおいをほどこそうという試み以外のなにものでもないのは,完璧に明らかだった.彼らが当に意味していたのは,ひとたびイスラム系無神論者のケニア人社会主義者〔オバマ〕を追

    クルーグマン「共和党が描いている世界」/「舵がとれず漂流するCEOたち」
  • ポール・クルーグマン (Paul Krugman)

    ポール・クルーグマンはニューヨーク郊外の SF 少年として生まれ育った。ハリ・セルダンにあこがれて心理歴史学の道を志したものの、諸般の事情で挫折、失意のうちに経済学の道に入ったが、その後じわじわと頭角を現し、収穫逓増に基づく新貿易理論の旗手、為替理論、同じく収穫逓増に基づいた経済地理での活躍、調整インフレ論、そして経済解説者/コラムニストとしての辣腕振りなど、驚異的な活躍を見せるようになる。 クルーグマンの経済学における第一の功績は、貿易理論の刷新だった。1960 年代までの貿易理論は、デヴィッド・リカード の比較優位論におおむね基づいていた。なぜ貿易が起こるのか? それは各国には地理や資源面で差があるからだ。ある国はリンゴをつくるのに適してる。ある国は石油がとれ、ある国は飛行機づくりが得意。いちばん得意なものに特化してそれを交換するのが貿易だ、というわけだ。しかしながら実際の貿易は、先進