グループウェアの源流へとさかのぼって行くと、1968年12月にダグラス エンゲルバート(Douglas C. Engelbart)博士が、サンフランシスコのコンベンションセンターでデモンストレーションしたNLS(oNLine System)を、グループウェアの起源とする説もある。まだパソコンの姿さえイメージされていなかった時代のことだ。 ご存じのように、エンゲルバート博士は当時のデモにおいて、キーボードやマウスの原型を提案するとともに、Web技術であるハイパーテキストやファイルのリンクによる共同作業、あるいはオーディオビデオ・インターフェースを用いたネットワーク経由のコミュニケーションを提案した。 博士らが提案したコンピュータを用いた共同作業の研究は、1980年代に入ると「CSCW(Computer Supported Cooperative Work:コンピュータにより支援された協調作業