「プロダクトデザインは世間から認知されていない」というのが、わた しがデザインをする際の大前提です。 仕事先に「デザインの理解度」を求めて、それに相応しくないと『デザ インを判ってないなあ。』なんて言いがちですが、わたしはそれが当た り前だと思っています。 まあそう「捉える」だけでデザイナーにある「もやもや」が結構晴れる かと思います。 デザインへの理解を深める為に様々なデザインの歴史やすぐれた製品を 「デザイナーになりたい人」は学んで来た訳ですが、それは逆にいえば 「デザインが当たり前であるという思い込みを育んで来た」事でもあり ます。 わたしの場合、工業高校ですでに「工業デザイン」を学びましたが、そ れはふつうの学生が同じ時に学んでいるだろう数学や英語理科社会の学 習の時間を大幅に削って学んでいたのです。 芸術大学に受かった後も「一般教養不足」の思いがあっていろんな哲学 書や美術書を読