先月、待望のGentoo 2008.0がリリースされた時点では、最大級の規模を誇りながらその恩恵に預かれなかったユーザのグループが2つあった。ライブCDによるインストール中にカーネルがコピーされないという状況に見舞われたx86ユーザと、そもそもイメージファイルが標準のCD-ROMに収録されなかったAMD64ユーザだ。このリリースで盛り返しを図ろうとしていたディストリビューションとしては、幸先のよくないスタートだった。だが、2日後に公開されたアップデート版のISOイメージは問題なく動作し、短時間でインストールできてすぐさまカスタマイズが可能な優れものだった。 かつて、GentooはLinuxディストリビューションの世界で高い人気を誇っていた。その大きな理由は、パッケージ管理システムPortageにあった。Portageは、任意の既存パッケージからソースコードを取得し、ユーザによる設定ファイル