.NET Frameworkには、「分離ストレージ(Isolated Storage)」と呼ばれる、データの保存環境(データ保存の仕組み)がある。分離ストレージはWindowsシステム上に作成される「仮想的な(=システム環境とは分離された)ストレージ環境」で、これを利用すれば、データの保存に関する次のような効果が得られる。 ほかのアプリケーションの目から隠ぺいできる → データの保存場所がほかのアプリケーションに簡単には知られにくくなるため、未知のアプリケーションから保存データに不用意にアクセスされるのを避けたい場合には便利。 一般のユーザーの目から隠ぺいできる → エンド・ユーザーが誤って保存データを破壊する可能性が小さくなる。 また、分離ストレージは.NET Frameworkのセキュリティ機構に守られており、(ファイル・システムへのアクセスが許可されていないような)低いセキュリティ権