死刑執行について会見する谷垣禎一法相=21日午前11時1分、東京・霞が関、福留庸友撮影近年の大臣別の死刑執行状況 【西山貴章、田村剛】谷垣法相は記者会見で死刑制度について、「被害者感情など様々な理由がある。人の命を奪う極めて重大な刑だ。裁判所の判断があったうえで法相として十分検討し、執行しなければいけないと改めて感じた」と述べた上で、「(制度を)見直す必要はないと思っている」と明言した。 2009年に民主党に政権が移る直前までは、自民党の法相はほぼ2〜3カ月に1度のペースで死刑を執行してきた。長勢甚遠氏は在任11カ月で計10人、鳩山邦夫氏は11カ月で計13人に執行するなど、ペースが加速した時期もある。 「死刑存廃について議論する」という政策を掲げた民主党政権下では、初代法相に死刑廃止派だった千葉景子氏が就任し、執行は一時ストップした。しかし、政府が10年に発表した世論調査では、死刑容