世紀の大彗星(すいせい)になるかと期待される「紫金山・アトラス彗星」の撮影に、高知県津野町の津野天体観測所が成功した。10月中下旬には肉眼でも見える可能性が高いという。撮影した小沢祐二さん(70)は…
「三大流星群」の1つ「ペルセウス座流星群」がピークを迎えた12日夜、北海道で流星群とオーロラが同時に見られる珍しい現象が撮影されました。 毎年、8月のこの時期に観測される「ペルセウス座流星群」は、「三大流星群」の1つで、12日夜に活動のピークを迎えました。 北海道でも観測され、このうち網走市の能取湖で12日夜9時半すぎから、およそ5時間にわたって撮影された連続写真には、いくつもの星が流れていく様子とともに、空がオーロラで赤く染まる様子がとらえられていました。 撮影した陸別町にある銀河の森天文台の津田浩之館長によりますと、12日夜は、太陽の表面で起きる爆発現象「フレア」の影響で、北海道などの比較的低い緯度でもオーロラが観測しやすい条件だったということで、肉眼でも確認できたということです。 津田館長は「低緯度オーロラとペルセウス座流星群が同時に見られるのは一生に一度あるかないかのチャンスだと思
先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)搭載 Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-3)の初観測画像を公開 ~観測幅200kmへ大幅拡大、世界最高レベルの解像度(分解能 3m)で観測~ 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、現在、2024年7月1日に打ち上げた先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)の初期機能確認運用を実施しています。今回、同衛星に搭載されたLバンド合成開口レーダ(PALSAR-3)(※1)により、2024年7月15日から17日(日本時間)にかけて初めての観測画像を取得しましたので公開いたします。 「だいち4号」では、人工衛星搭載の合成開口レーダとして世界で初めての実証となるデジタルビームフォーミング技術(※2)を用いて、前号機「だいち2号」の高い空間分解能を維持しつつ観測範囲を最大4倍に拡大したレーダ衛星であり、「だいち2号」とともに、災害発生時の状況把握や、森林分
【合成】固定撮影した富士山と、同じ場所で赤道儀を使って撮影した天の川の写真を合成した「新星景写真」。1枚撮りでは表現できない星空も作り出せてしまう=山梨県富士河口湖町で2024年7月4日、手塚耕一郎撮影 星雲や銀河、星々そのものを撮影した写真は一般的に「天体写真」と呼ばれます。一方、景色の中の星空を表現した、いわば夜空の風景写真は「星景写真」と呼ばれ、近年急速に広まりました。しかし、最近は過剰な画像処理や合成によって、現実離れした星空の写真がSNS(ネット交流サービス)を中心に拡散しています。 どれだけ違うの? 写真で比較 星景写真は、月刊天文誌「スカイウオッチャー」(休刊)が1988年に提唱した写真表現です。星の光量はわずかなため、1枚に数分以上の露光時間がかかりました。フィルム時代には、現像するまで結果も分からず、経験だけが頼りで、気軽に取り組めるものではありませんでした。 しかし、デ
オーロラの影響でピンクに染まる空と、その光を映すオホーツク海。右は知床半島(20秒間露光)=北海道斜里町で2024年5月11日午後11時34分、貝塚太一撮影 太陽表面で起きる爆発現象「太陽フレア」が8日から繰り返し大規模に発生していることから、国立研究開発法人「情報通信研究機構」は11日、全地球測位システム(GPS)の位置情報や無線通信などに障害が発生する恐れがあるとして注意を呼び掛けた。この影響で非常に大きな磁場の乱れ「磁気嵐」が発生。北海道や東北、本州の日本海側など、各地でオーロラとみられる現象が観測された。 同機構によると、最大級の「Xクラス」の太陽フレアが8日から11日までに計7回発生。11日午前10時23分に発生した太陽フレアは、その中でも最大規模だった。3日間(72時間)で7回のXクラスが発生したのは、観測史上初めてという。
早朝目が覚めてコンビニに出かけたら空は快晴。前の晩に撮影すればよかったか、などと言っても後の祭りなのですが、そういえばなんかデカい黒点出てたよなと思い、リモートワークなのをいいことに始業前に太陽を撮影しました。それがこれ。 【注意!】 太陽の観察・撮影には専用の機材が必要です。専用の機材があっても些細なミスや不注意が失明や火災などの重大な事故につながる危険性があります。未経験の方は専門家の指導の元で観察・撮影してください。 3668, 3664 黒点群 (2024/5/10 07:38) 高橋 FSQ-85EDP (D85mm f450mm F5.3 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー(合成F15.1)*1, バーダープラネタリウム アストロソーラーフィルターフィルム, ZWO UV/IR Cut Filter / Vixen SX2 / ZWO ASI290MM (Gain
宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、持続的な宇宙活動の実現のためにスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去を新規宇宙事業として拓くことを目的として「商業デブリ除去実証(CRD2)(※1)フェーズI」を進めております。このたびのCRD2フェーズIの実証衛星ADRAS-J(※2)が、非協力的ターゲット(※3)であるスペースデブリへの接近中に撮影した画像を、株式会社アストロスケールが公開しました。 図:ADRAS-J可視光カメラによるCRD2のターゲットスペースデブリの画像 (2009年に温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)を打上げたH-IIAロケット上段, H-2A R/B, International designator: 2009-002J, Catalog Number: 33500)) この画像はデブリの後方約数百mの距離まで近接し撮影されたものです。CRD2フェーズIは、「
日本時間2024年4月9日未明、北アメリカでは皆既日食が観測されました。この地域では2017年8月以来およそ7年ぶりとなった今回の皆既日食、米国各地で撮影されたその様子をアメリカ航空宇宙局(NASA)が公開しています。 【▲ 米国テキサス州ダラスで現地時間2024年4月8日に撮影された皆既日食(Credit: NASA/Keegan Barber)】こちらはテキサス州のダラスで撮影された皆既日食です。太陽を完全に覆い隠した月の周囲には、太陽の表面(光球)よりもはるかに高温の100万℃以上に加熱されていることで知られる太陽コロナが写っています。 【▲ 日本時間2024年4月9日(米国の現地時間2024年4月8日)の皆既日食で月の本影が落ちる範囲(中心食帯)を示した図(Credit: NASA's Scientific Visualization Studio)】今回の皆既日食は日本時間202
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線分光撮像衛星(XRISM)について衛星全体および搭載されているミッション機器等の機能確認を実施し、初期機能確認運用から定常運用に移行しました。 今後の定常運用段階では、まず初めに衛星に搭載された観測機器の特長を活かす天体観測や、観測精度を高めるための較正・初期性能検証を実施します。その後、世界中の研究者からの観測提案に基づいた天体観測を開始します。 初期機能確認運用にご協力、ご支援頂きました関係各方面に、改めまして深甚の謝意を表します。 XRISMは、当初の目標を上回る分光性能など、優れた機器性能を軌道上で達成しており、今後、様々な新発見がもたらされると期待されます。以下では、初期科学観測データの一部をご紹介します。 図1: XRISMが搭載する軟X線分光装置(Resolve)で取得されたペルセウス座銀河団のX線スペクトル。背景の画像
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は2月17日、H3ロケット試験機2号機の打ち上げを実施し、成功した。9時22分55秒に上昇を開始した機体は、青空の中、順調に飛行を続け、まず第1段の燃焼を終了。続いて、前回失敗した第2段の点火も無事に行い、こちらも燃焼を完了すると、管制室からは大きな歓声が上がった。 打ち上げられたH3ロケット2号機 打ち上げの正式な結果については、本日昼過ぎの記者会見で報告される予定。本格的に喜ぶのはそれからということになるが、搭載した小型副衛星の分離まで確認できており、ロケットの軌道投入という2号機のミッションを果たしたことは間違いないだろう。記者会見の内容については、追ってまたレポートしたい。 本稿ではまず、打ち上げの様子を写真と動画で紹介する。これまで2回の記事で紹介してきた機体把持装置については、記者会見後に改めて撮影しに行く予定なので、打ち上
SLIM着陸直前に放出された超小型ロボットSORA-Qが撮影したSLIMと月表面。SLIMがエンジンを上にして逆立ちのような状態になっていることがわかる。宇宙開発史に刻まれる画像だ。(提供:JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学) SLIMが約9日間の眠りから、ついに目覚めたー!!! 世界初のピンポイント月着陸に成功した小型月着陸機SLIMは何度、世界を驚かせるのだろう。1月20日0時20分、SLIMは月着陸に成功。だが太陽光が電力を発生していないことが判明。着陸直前に異常事態が発生したSLIMは、想定と異なる逆立ち状態で着陸、太陽電池パネルが西側を向いていたために太陽光が当たらなかった。 太陽が移動するにつれて太陽電池に日が差し、SLIMが目覚めることが期待されてから約9日。ついに1月29日朝(日本時間)、SLIMとの通信が復活、科学観測を再開したことが明らかに!まず観
2024年2月1日 小型月着陸実証機(SLIM)搭載マルチバンド分光カメラ(MBC)による 10バンド分光撮像の成功について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所、会津大学および立命館大学は、小型月着陸実証機(SLIM)電力回復後の観測画像を公開します。SLIMに搭載したマルチバンド分光カメラ(MBC)は計画当初予定していた10バンド分光観測を順調に終えることができ、対象は当初期待していたより多く観測できました。 図1: SLIM搭載マルチバンド分光カメラ(MBC)による着陸直後の月面スキャン撮像モザイク画像(左)と電力回復直後のモザイク画像(右) 太陽の方向が東から西に変わったため、左右の画像で影のつき方が異なります。 (クレジット:JAXA、立命館大学、会津大学) 図2: 10バンド詳細観測を行った岩石。 日射条件が異なったために、観測対象の岩石を一部変更およ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2024年2月1日14時頃、X(旧Twitter)のSLIMプロジェクト公式アカウントにて、小型月着陸実証機「SLIM」が休眠状態に入ったことを明らかにしました。SLIMは月の過酷な夜に耐えられるようには設計されていないものの、JAXAは太陽電池に再び太陽光が当たるようになる2月中旬以降の運用に再挑戦するとしています。【最終更新:2024年2月1日17時台】 SLIMは日本時間2024年1月20日0時20分頃に日本の探査機として初めて月面へ軟着陸することに成功したものの、2基搭載されているメインエンジンのうち1基で着陸直前に生じたトラブルによって接地時の水平方向の速度や姿勢が想定外となり、太陽電池を西に向けた状態で安定してしまいました。太陽光が東から当たっていた着陸当時は太陽電池の発電が確認できなかったため、JAXAは着陸から約2時間半後にSLIMの電源を
さっそくマルチバンド分光カメラ(MBC)を使った観測を始め、無事に10バンド観測のファーストライトまで取得した。観測したのは、SLIM近くにある通称「トイプードル」と呼ばれる観測対象の岩だ。 SLIMは今月20日未明に月面への着陸を試み、トラブルに見舞われながらも軟着陸に成功。しかし太陽電池による発電ができていないことが分かり、数時間後に運用を停止していた。 着陸直前に切り離したLEV-2(SORA-Q)が撮影したSLIMの写真などから、太陽電池パネルは西を向いていることは明らかになっていた。このためJAXAは「月面が夕方になれば運用を再開できる可能性がある」として、通信の確立を試みていた。 関連記事 「SLIM」、スラスターが1つ脱落しながらも100m精度の着陸に成功していた 運用再開の可能性も【追記あり】 JAXAは25日、小型月着陸実証機「SLIM」について、着陸直前にスラスターの1
JAXA=宇宙航空研究開発機構は今月、月面への着陸に成功した無人探査機「SLIM」について、地上との通信を再び確立し、月面からの新たな画像の取得に成功したと明らかにしました。 着陸後、発電できていなかった探査機の太陽電池が28日夜までに発電したということで、今後、月面を特殊なカメラで撮影するなど月の起源を探る調査を進めることにしています。 今月20日未明に世界で5か国目となる月面への着陸に成功した日本の無人探査機「SLIM」は、その後のデータの解析で着陸目標地点との誤差を100メートル以内とする世界初の「ピンポイント着陸」に成功したことも判明しています。 一方、着陸直前に2基のメインエンジンのうち、1基になんらかの異常が発生し、想定とは異なる姿勢で月面に着陸したことから、探査機に搭載された太陽電池に太陽光があたらず、発電ができていませんでした。 このためJAXAはいったん探査機の電源を切り
今月20日、月面への着陸に成功した日本の無人探査機「SLIM」の姿を、月の上空を飛ぶ人工衛星から撮影することに成功したとNASA=アメリカ航空宇宙局が発表しました。 日本の無人探査機「SLIM」は今月20日、世界で5か国目となる月面への着陸に成功しました。 NASAは月を周回する人工衛星が上空80キロ付近から撮影した、「SLIM」の着陸地点の画像を公開しました。 また、同時に公開された画像では、着陸前後の月の表面の変化がわかるよう処理されていて、着陸した「SLIM」の周辺が一定の範囲で変化していることもわかります。 NASAによりますと、これは着陸の際、エンジンの噴射が月の表面を吹きつけたことによるものだとしています。 JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、「SLIM」は着陸直前の高度50メートル付近で2基のメインエンジンのうち、1基がなんらかの異常で失われ、想定とは異なる姿勢で月面
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川宏)と株式会社タカラトミー(代表取締役社長 COO:小島 一洋)、ソニーグループ株式会社(代表執行役 会長 CEO:吉田 憲一郎)、同志社大学(学長 植木 朝子)の4者で共同開発※1した変形型月面ロボット(Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)、愛称「SORA-Q」、以下「LEV-2」)は、小型月着陸実証機(SLIM、以下「SLIM」)※2の撮影に成功しました。これにより、LEV-2は超小型月面探査ローバ(Lunar Excursion Vehicle 1(LEV-1)、以下「LEV-1」)※3と共に、日本初※4の月面探査ロボットになり、世界初※4の完全自律ロボットによる月面探査、世界初※4の複数ロボットによる同時月面探査を達成しました。さらに、LEV-2は世界最小・最軽量※4の月面探査ロボットとなりました。 LE
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、会津大学および立命館大学は、小型月着陸実証機(SLIM)に搭載したマルチバンド分光カメラ(MBC)による撮影画像を公開します。 図1:SLIM搭載マルチバンド分光カメラ(MBC)による月面スキャン撮像モザイク画像(左)とその拡大図(右) (クレジット:JAXA、立命館大学、会津大学) モザイク画像の右側の灰色の部分はスキャン運用を途中で切り上げたためにデータのない部分。 MBCは月面着陸後、打上げおよび着陸の衝撃に耐えるためのロック機構を解除し、可動ミラーを動かして、観測対象となる岩石を特定するためのスキャン運用を行いました。257枚の低解像度モノクロ画像を撮像・合成して、景観画像を作製したものが図1です。この景観画像をもとに、観測対象岩石を選別し、相対的な大きさがイメージできるような愛称をつけて、今後、電力が回復した場合、速やかに10バン
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