ヒミコの擬似カラー合成写真(青・緑:水素輝線と紫外線、赤:可視光線)。クリックで拡大(提供:M. Ouchi (Carnegie Institute for Science) et al.) 米国・カーネギー研究所の大内正己(おおうちまさみ)特別研究員が率いる日米英の国際研究チームは、ビッグバンから約8億年後という宇宙が生まれて間もない時代にあたる宇宙空間に、不思議な巨大天体を発見しました。ビッグバンから約8億年後というのは、現在の宇宙年齢に対してたった6%しか経っていない時代に相当します。 発見された天体は、ライマンアルファ・ブローブという巨大なガス状の天体に分類されます。その大きさは、約5万5000光年と、現在の天の川銀河の円盤の半径に匹敵するほどに広がっており、宇宙初期の時代の天体としては記録的な大きさです。 研究者たちは、この古代宇宙でみつかった天体を、謎のベールに包まれた古代日本