2010年に金星の周回軌道投入に失敗した探査機「あかつき」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、今年12月7日に再び金星の周回軌道に投入すると発表した。現在は金星の内側で太陽の周りを回っている。故障した主エンジンの代わりに姿勢制御用のエンジンを噴射。当初計画より大回りする軌道への投入を試みる。 あかつきは金星の大気を観測し、地球との気候の違いがなぜ生じるのかなどを調べるため、10年5月に打ち上げられた。だが、主エンジンのトラブルで周回軌道投入に失敗。次に金星に近づく機会を待っていた。残りの燃料との関係から、今回が最後の機会という。 今回は姿勢制御用のエンジン4基でブレーキをかけ、周回軌道に入れる。主エンジンに比べて力が2割程度にとどまるため、大回りの軌道になるという。軌道の設定や観測計画ができたため発表した。 新たな軌道は、1週間連続で金… こちらは有料会員限定記事です。有料会