はやぶさ2の打ち上げ成功に沸く実況中継の参加者=茨城県つくば市の筑波宇宙センターで2014年12月3日、相良美成撮影 小惑星探査機はやぶさ2が昨年12月に打ち上げられ、先月末に宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「探査機の状態は万全」と発表した。小惑星へ順調なスタートを切ったことを、まずは喜びたい。 はやぶさ2は、2010年に世界で初めて小惑星の物質を持ち帰ることに成功した探査機はやぶさの後継機だ。地球と火星の間にある小惑星を目指し、衝突装置を使って小惑星表面に人工のクレーター(くぼ地)を作り、内部からの物質採取などに挑む。 だが、その開発は何度も暗礁に乗り上げた。背景には、東日本大震災などに伴う財政難、宇宙探査に多額の税金を投じることへの懸念がある。財務省担当者は11年末、「どう有益か、国民にきちんと説明する責任がある」と話した。結局、社会の声に押されるなどしてはやぶさ2は実現したが、それ
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