モバイル管制、人工知能、そして日本の固体ロケットの良き伝統——。さまざまな話題と共に、「イプシロン」ロケットの1号機が打ち上げられたのは、今からちょうど2年前の、2013年9月14日のことだった。大勢の人々に見守られながら、内之浦宇宙空間観測所を離昇したイプシロンは、搭載していた衛星「SPRINT-A」(のちに「ひさき」と命名)を無事に予定どおりの軌道に乗せ、華々しいデビューを飾った。 そして現在、この1号機より能力を高めた「強化型イプシロン」の開発が進んでいる。この「強化型」で、イプシロンはどのように変わるのだろうか。 連載の第1回では、イプシロンが先代のM-Vロケットからどう変わることを目指して開発されたのかについて紹介した。第2回となる今回は、いよいよ本題となる「強化型」でイプシロンはどう変わるのかということについて見ていきたい。 あくまで試験機だった1号機 2010年から開発が始ま
モバイル管制、人工知能、そして日本の固体ロケットの良き伝統――。さまざまな話題と共に、「イプシロン」ロケットの1号機が打ち上げられたのは、今からちょうど2年前の、2013年9月14日のことだった。大勢の人々に見守られながら、内之浦宇宙空間観測所を離昇したイプシロンは、搭載していた衛星「SPRINT-A」(のちに「ひさき」と命名)を無事に予定通りの軌道に乗せ、華々しいデビューを飾った。 そして現在、この1号機より能力を高めた「強化型イプシロン」の開発が進んでいる。この「強化型」で、イプシロンはどのように変わるのだろうか。 連載の第1回となる今回は、イプシロンが先代のM-Vロケットから、どう変わることを目指して開発されたのかについて見ていきたい。 M-Vを継ぐもの 「イプシロン」ロケットは、2006年に引退した「M-V」ロケットの後継機として、そして糸川英夫博士のペンシルから続く、日本の固体ロ
秋には明るい星の少ない、いささか寂しい夜空が広がる。ただ、夏に比べると温度が下がる分、大気の透明度もよくなるため、星も見えやすくなる。中でも、頭の真上には、秋の夜空のランドマークといえる、四つの2等星でできた大きめの四角形が目につく。秋の四辺形である。ペガスス座の四辺形とも呼ぶが、秋はこの四辺形から星座を探すとよいだろう。 四辺形の下(南)に注目してほしい。そこには、有名なみずがめ座がある。黄道十二星座の一つなので知名度は高いのだが、実際に眺めた人は少ないのではないだろうか。というのも、みずがめ座は一等星はおろか、二等星もなく、最も明るい恒星でも三等星という、暗く微かな星たちでできている星座だからである。都会の夜空では、みずがめ座の星たちをつなぐことはほとんどできないだろう。しかし、だからこそ、ぜひ秋の夜、暗い夜空で探し出して欲しい星座ではある。月明かりの邪魔がない時が理想的だ。双眼鏡があ
国際天文学連合(IAU: International Astronomical Union)は、太陽系外の惑星系(恒星とそのまわりの各惑星)の名前を世界中の人たちに付けてもらおうとウェブサイトで投票を呼びかけています。名前の投票には世界中のどなたでもインターネットから参加できます。投票期限は2015年11月1日(日曜日)午前8時59分(日本時間)です。さて、投票によって、どんな名前の天体が誕生するでしょう? 今回、命名の対象となっているのは20の惑星に含まれる15の主星と32の惑星の計47天体です。この中には日本人が発見した惑星系も7つ含まれています。また、私たちが肉眼で簡単に見つけることができる恒星(すでに固有名詞を持つ)を回る惑星も複数含まれています。例えば、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトを公転するフォーマルハウトbと呼ばれる惑星やふたご座の1等星ポルックスを回るβ Gem b
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