私たちの頭上に上がる月はいつも同じ顔を見せていますが、古代の月の角度は少しだけ違っていたようです。 アリゾナ大学の研究者 たちは月周回衛星や探査機のデータから「 月の自転軸が過去にズレていた 」ことを突き止め、ネイチャーに報告しています。 今回判明した月の自転軸のズレは 5度 。そして ズレが起きたのは約30億年前 と推測されます。月には影となる部分に氷が存在していることがわかっているのですが、その氷の分布を調べた研究者たちは 過去に氷の分布位置が変化していた ことを突き止めます。 さらにNASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」や無人探査機「エルクロス(LCROSS)」、重力分布を調べた月探査機「GRAIL」のデータを突き合わせることで、月の自転軸の変化を突き止めたのです。 NASAの太陽関連の研究所「 SSERVI」に務めるイボンヌ・ペンドルトン博士は「今
アインシュタインが100年前に予言した「重力波」が、ついに発見された。重力波とは何なのか、どのようにして見つかったのか、そして重力波で宇宙を見る「重力波天文学」への期待について、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の村山斉機構長にうかがった。 本連載ではインタビューの模様を全3回にわたってお届けする。第1回では「重力波とは何なのか」についてお聞きする。 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU) 文部科学省世界トップレベル研究拠点形成促進プログラム(WPI)の下で、東京大学をホスト機関として、2007年 10月に「数物連携宇宙研究機構」(IPMU)が発足。2011年1月には東京大学国際高等研究所が設立され、IPMU はその最初の研究機構として認定された。その後、2012年4月には東京大学が米国カブリ財団による寄附を受けたことにより、現在の
大マゼラン雲にある星形成領域「タランチュラ星雲」の中の若い星団に、太陽の100倍以上もの質量を持つモンスター級の大質量星が9つ見つかった。 【2016年3月25日 ESA Hubble Space Telescope/HubbleSite】 R136は地球から17万光年の距離にある銀河「大マゼラン雲」の星形成領域「タランチュラ星雲」に位置する若い星団だ。大きさは差し渡し数光年しかないが、巨大で高温の明るい星が多く存在している。 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)による観測で、このR136に太陽の50倍以上の質量を持つ星が数十個、そして太陽の100倍以上もの大質量星が9個確認された。9つの星すべての明るさを足し合わせると、太陽の3000万倍にも達する。 タランチュラ星雲の一部。右下の星の集団がR136(提供:NASA, ESA, and P. Crowther (University of She
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