おととし、福井県勝山市で小学生が見つけた化石が、およそ1億2000万年前の哺乳類のもので、全身の骨格の半分以上が残る、極めて珍しいものであることが分かりました。 石の表面に哺乳類の歯があり、福井県立恐竜博物館が調べたところ、およそ1億2000万年前の、ネズミに似た特徴を持つ「多臼歯類」のものであることが分かりました。 さらに石の内部をCTで調べたところ、頭の後ろから腹の部分までの骨格が、長さ5センチ、幅2.6センチ、厚さ1.3センチの大きさで確認されたということです。元の体長はおよそ13センチと推定され、骨格の半分以上が残っているとみられるということです。 恐竜博物館によりますと、恐竜が生きていた時代の哺乳類の化石は全国で11例見つかっていますが、多くは歯やあごの一部だけで、骨格の多くが保たれているのは極めて珍しいということです。恐竜博物館の宮田和周主任研究員は「生きていた当時の姿をそのま