小惑星の探査を続けている日本の探査機「はやぶさ2」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、先月29日に装置の異常が検出され、機体の安全確保を最優先にする「セーフホールド」と呼ばれる状態に一時、切り替わったことを発表しました。 このため、はやぶさ2は機体の安全確保を最優先にするセーフホールドと呼ばれる状態に自動的に切り替わり、回転しながらおよそ160キロ上昇して停止しました。 詳しく調べたところ、それ以外の装置は正常で、JAXAは探査機を元の位置に戻す作業を進めながら原因を調べることにしています。 JAXAの吉川真ミッションマネージャは「設定が厳しいために起きたと考えていて、多少遅れるかもしれないが今後、予定していた運用は行う方向で検討したい」と話しています。
9月5日に予定されていた「ターゲットマーカ分離運用」は、探査機がセーフホールド(※)状態になりましたので延期となりました。なお、探査機の状態は正常です。 経緯は以下のとおりです。 はやぶさ2は、姿勢制御のための装置として、リアクションホイールを4個搭載しており、通常は3個のリアクションホイールを使って姿勢制御が行われています。8月29日に、昨年の10月以来使用していなかったバックアップのリアクションホイールの動作試験を実施したところ、リアクションホイールに異常値(トルク値の増加)を検出したため、探査機は自律的にセーフホールド状態に移行しました。この原因の詳細は現在調査中です。8月30日には復帰作業を行い、探査機は通常の状態に戻りました。ただし、セーフホールドによってホームポジションから離れてしまいましたので、現在、ホームポジションに戻す作業を行っています。ホームポジションには、今週末に戻る
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