独り暮らしのお年寄りを「家族」として支えたペットが、誰にも引き取ってもらえずに取り残されるケースが目立っている。 神奈川県動物保護センター(平塚市)に持ち込まれる犬猫のうち、「飼い主の病気、高齢、死亡」を理由とするのは約3割に上る。動物愛護のボランティアは、万一の際の保護について、飼い主が元気なうちから行政などと情報共有する仕組みが必要と指摘している。 横須賀市内のマンションで昨年末、独居男性(87)が亡くなっているのが見つかった。浦賀署員が遺体を搬送したが、ペットの犬はそのまま室内に残され、2か月後、部屋の整理業者が餓死した犬を発見した。近隣住民は「警察が保護したと思っていた。我が家で引き取ることもできたのに」と残念がる。 同署はこの問題を受け、飼い主の死亡で取り残されたペットを発見した場合、市動物愛護センターに連絡するよう署員に指導した。 同市動物愛護センターでは、飼い主が亡くなったペ