肝硬変や肝臓がんで亡くなる人は年間5万人。肝臓病というとアルコールが原因のイメージが強いですが、肝硬変の7割の原因、肝がんの9割の原因が肝炎ウイルスによるものなのです。 肝臓は「沈黙の臓器」。肝炎を発症しても、自覚症状がほとんど無いままに病気が進行し、気づいたら肝硬変、肝臓がんというケースが後を絶ちません。 しかも、この肝硬変や肝臓がんの大もとにある病気「ウイルス性肝炎」に対しては、数々の誤解や思い込みが多いのです。 例えば、輸血や手術の経験がなくても肝炎ウイルスに感染していたり、肝機能検査の値が正常範囲でも、水面下で病気が進行していたりするケースもあることがわかってきました。 肝硬変や肝臓がんになるのを未然に防ぐ、最新の肝炎対策を紹介します。 肝炎ウイルス検査を受けましょう 取材で、多くの患者さんに出会いましたが、健康と思っていたら、ある日、重い肝臓病と診断された方が多くいらっしゃいまし