桜が舞う風景を見ると、今でも思い出すことがあります。 それはもう、20年以上も前のことです。 その頃、私は大学生で、中学生を相手に家庭教師のアルバイトをしていました。 中学2年生の男子生徒を教えていたのですが、その彼のことを思い出すのです。 今考えると、恐らく、彼はコミュニケーションに何らかの障がいを抱えている様でした。 学校や塾など、集団の中で話をしたり、うまく立ち回ることが苦手なのです。 そのこと自体で、私自身が困ったことは全く無くて、むしろ彼自身が頑張って、私とコミュニケーションをとってくれていたと思います。 彼とは、およそ1年半、家庭教師と教え子という立場で過ごしました。 今回は、桜の花が咲く頃に思い出す、昔、家庭教師をしていた「教え子」との約束について、ご紹介します。 ※実話ですが、本人が特定できない様に少しずつ脚色しています。 【桜の花が咲く頃】昔、家庭教師をしていた「教え子」