ここ何日かずっと考えている。 婆ちゃんと、私と、最近自殺した叔母のこと。 踏みにじられた気持ちと殺意のこと。 うちは貧しかった。母親はいない。 父親はほとんど家にはおらず、婆ちゃんが私の面倒を見た。 婆ちゃんはたびたび、躾として私の一番大切なものを選んで、捨てたり壊したりした。 ある時 婆ちゃんは、私が小学校に行っている間に、私の猫を捨てた。 前の晩、私は猫と遊んでいて風呂になかなか入らなかった。婆ちゃんは猫にばかりかまけて、やるべきことをしない私に怒っていた。 言うことを聞かないならば明日 猫を捨てると、婆ちゃんが言った。 猫は、学校にも家にも居場所がなかった私にとって唯一の、かけがえのない心の拠り所だった。 どれだけ大事に思っているか婆ちゃんにだって分かるはずだ。 ましてや命ある生き物を、婆ちゃんだって捨てられるわけない。 無神経な脅しにとても腹が立った。 その日、私は意地になって言う