府私学課「残すべき事柄ない」と判断 問題検証困難に 大阪市の学校法人「森友学園」が小学校新設のため国有地を格安で購入した問題で、大阪府が土地の処分を担当した財務省近畿財務局と協議した記録の大半を残していなかったことが15日、府の内部資料から分かった。特に、学校設置認可の申請があった2014年10月から府私立学校審議会(私学審)が条件付きで「認可適当」と答申した15年1月まで、協議が本格化していた時期の記録は一切残っていなかった。 府私学課は「当時の担当者が『残すべき事柄はない』と判断した」と説明している。保存義務がある記録ではないが、一連の問題の検証を阻むことになっており、府議会から批判も出ている。
政府・与党は、三つに分かれているビール類の酒税について、2020年度から3段階で見直し、26年10月に一本化する方向で調整に入った。ビールは減税となる一方、発泡酒や第3のビールは増税となる。12月にまとめる17年度税制改正大綱に具体的な税額などを盛り込み、必要な法改正などに着手する方針だ。 350ミリリットル缶当たりの税額は現在、ビール77円▽発泡酒47円▽第3のビール28円。消費動向やメーカ…
乗降客が使う改札口の近くにある「友愛の傘」の傘立て=名古屋市中区の地下鉄金山駅で2016年11月11日、山口朋辰撮影 市営地下鉄、54年の取り組み 善意の循環前提 名古屋市営地下鉄が乗客に無料で傘を貸し出す「友愛の傘」。今月54年を迎えた取り組みで、これまで寄付された12万本以上の傘が備えられたが、返却されることはほとんどない。善意の循環を前提とする仕組みだが、利用者のマナーは改善されず、地下鉄の全85駅の傘立ては、ほぼ空の状態が続いている。 名古屋市中区の地下鉄金山駅では、中改札口と南改札口の間、階段の脇にひっそりと傘立てが置かれている。乗降客が気に留める様子はなく、通学中の男子高校生(17)は「ここに傘があるのを見たことがない」と話す。
シリア北西部イドリブ県の反体制派支配地域で26日、小学校や中学校などが空爆され、在英団体のシリア人権観測所と国連児童基金(ユニセフ)によると、少なくとも子供22人を含む民間人35人が死亡した。人権観測所はロシア軍かシリア政府軍による空爆だと主張したが、露外務省報道官は27日、「この深刻な悲劇に我々は一切関与していない」と…
24日午後1時50分ごろ、京都市東山区川端町の市道交差点で、信号待ちしていたタクシーが突然発進し、横断歩道を渡っていた歩行者を次々とはねた。大阪市福島区の女性(65)と兵庫県尼崎市の女性(65)が足を骨折するなどの重傷、京都市や千葉県鎌ケ谷市の50代〜70代の3人が軽傷を負った。京都府警東山署はタクシーを運転していた竿田(さおだ)太容疑者(54)=京都市右京区=を自動車運転処罰法違…
主要7カ国首脳会議の議長国としての記者会見を終え、会場を後にする安倍晋三首相=三重県志摩市で2016年5月27日午後2時33分、川平愛撮影 27日閉幕した主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)で、安倍晋三首相が「世界経済はリーマン・ショック前に似ている」との景気認識をもとに財政政策などの強化を呼びかけたことに対し、批判的な論調で報じる海外メディアが相次いだ。景気認識の判断材料となった統計の扱いに疑問を投げかけ、首相の悲観論を「消費増税延期の口実」と見透かす識者の見方を交えて伝えている。 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は「世界経済が着実に成長する中、安倍氏が説得力のない(リーマン・ショックが起きた)2008年との比較を持ち出したのは、安倍氏の増税延期計画を意味している」と指摘した。首相はサミット初日の26日、商品価格の下落や新興国経済の低調ぶりを示す統計などを示し、自らの景気認
租税回避地(タックスヘイブン)を使った各国首脳らの不透明な取引を暴いた「パナマ文書」の一部が10日公表された。富裕層の課税逃れに対する反発が強まる中、日本の企業によるタックスヘイブン利用の状況や、利用が目立つ中国、サービスを提供する側でもある米国や英国の状況を探った。 「タックスの意味で違法性のあるものは全くない」。パナマ文書に名前が挙がった丸紅の国分文也社長は10日の記者会見で、租税回避地にある関連会社が数十社と明らかにしたが、違法性はないと強調した。 ソフトバンクグループの孫正義社長も10日の会見でパナマ文書に記載された2社に出資していたと明らかにしたが、「租税回避の意図はない」と強調した。
東日本大震災では活躍のサービス 認知度不足? 被災地で必要なものをネット上にアップし、それを見た支援者が代金を払うと商品が届く−−。ネット通販大手「アマゾンジャパン」のサービス「ほしい物リスト」が、熊本地震でほとんど利用されていない。2011年の東日本大震災では活躍したが、認知度不足などから活用されていないようだ。 ほしい物リストは、たとえば避難所の運営者が欲しい商品とその数をネット上に掲載し、支援者がその商品をアマゾンを通じて購入すると、避難所に商品が届く仕組み。必要な物資を必要な量だけ調達できる利点があり、東日本大震災では、仙台市などが活用し、7000カ所以上の避難所や個人宅などに10万個以上の物資が届けられた。伝言欄もあり、避難所と支援者のコミュニケーション作りに役立った。南海トラフ巨大地震の被害が予…
訪日調査を終えて記者会見する国連人権委員会任命の特別報告者(表現の自由担当)、デビッド・ケイ氏=東京都千代田区の日本外国特派員協会で2016年4月19日午前11時48分、中村藍撮影 国連人権理事会が任命した特別報告者(表現の自由担当)のデビッド・ケイ米カリフォルニア大アーバイン校教授が19日、訪日調査を終え「日本の報道機関の独立性が深刻な脅威にさらされていることを憂慮する」として、放送法や特定秘密保護法の改正を求める声明を発表した。 表現の自由を担当する特別報告者の訪日調査は初めて。日本政府への正式な勧告を来年発表する予定という。 ケイ氏は同日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で離日を前に記者会見した。放送事業者に「政治的公平」を求めた放送法4条の規定を根拠に、高市早苗総務相が放送局の電波停止に繰り返し言及した問題について「大いに懸念を抱いている。4条を廃止すべきだ」と述べた。
病気はなぜ見つからなかったのか。昨年10月に38歳で亡くなった人気声優、松来未祐(まつき・みゆ、本名・松木美愛子=みえこ)さんの両親が、娘の命を奪った「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」の周知と難病指定を願い、伏せていた病名の公表に踏み切った。EBウイルスは日本人の成人の9割以上が保有しているとされるが、発症はまれ。医師の間でもあまり知られておらず、松来さんは通院を繰り返しても感染判明まで1年以上かかった。公表は松来さんの遺志でもあった。 広島県内に住む父の松木孝之さん(69)と母智子さん(68)によると、松来さんが最初に体調不良を訴えたのは2013年ごろ。夜中になると39度台の高熱に苦しんだ。昨年正月の帰省時には、首のリンパ節が腫れ上がり疲労を訴えた。東京都内の複数の病院を受診し、がんの検査も受けたが、診断はいつも「異常なし」だったという。
大雪によるダイヤの乱れで混雑する東急溝の口駅=川崎市高津区で2016年1月18日午前9時20分、太田圭介撮影 急速に発達中の低気圧の影響で、18日は東日本と北日本を中心に各地で雪が強く降った。19日も北海道や日本海側の山沿いを中心に降雪が強まり、大雪となる所がある。今季初めて積雪した首都圏では、各駅で電車に乗れない客があふれ、雪に弱い都市の交通網を浮き彫りにした。 毎日新聞の18日午後6時現在のまとめでは、関東甲信と東北地方、静岡県の13都県で雪が原因とみられる事故は1383件、事故や歩行中の転倒などによる負傷者は260人に上った。 気象庁によると、24時間降雪量は関東甲信や東北の山沿いを中心に20〜40センチ前後を観測。風も強まり、各地で30メートル前後の最大瞬間風速を観測した。19日は日本海側から風が吹き抜けやすい名古屋、広島両市周辺など太平洋側の平野部でも雪が積もる恐れがある。同日午
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