本日神楽坂にオープンした「かもめブックス」へ行ってきた。神楽坂駅矢来口から歩いてすぐ。今年の4月に惜しまれながら閉店となった「文鳥堂書店本店」の跡地で、神楽坂で約10年間校閲専門の校正会社として営業しているという「鴎来堂」が始める新しい本屋。 本屋が潰れていくと、見聞きする事が多くなりました。大きな原因のひとつとしてインターネットの存在が口の端に上りますが、便利さと張り合うことが本屋にとっての最大課題ではないと思うのです。タイトルや著者名、厚さ、手触り、装丁、纏う雰囲気、本棚の前に立つ自分の感情や状況……。本屋には、目の前に本が並んでいるからこそ生まれる、思いがけない「新しい本との出会い」があります。私たちはいつだって感覚を研ぎすまして、出会うべき本を1冊1冊、その手で選んできました。それが本屋へ行くことの面白さであり、本屋が大切にするべきことだと思うのです。かもめブックスはお客様と本との