ソフトウェア開発の現場では、学校では決して教えてくれない「作業手順の基本」なるものが少なくない。業界や開発対象にもよるので一概には言えないけれど、仕様書作成の過程において下記のルールに該当するケースが多いのではないだろうか。 仕様書の記述を急に消してはいけない。 なぜ消してはいけないのか?理由は単純で、仕様書が更新された時に「以前の仕様書に記載されていたはずの内容」が消えていると混乱が生じるからである。変更履歴に一言書いておけば良いとか、Wordの履歴管理機能を使えば良い、検索すれば別ページに移動していることが分かる、というのは書き手側の論理であって、読み手側のストレスが増えるだけだ。だから読む人に余計な負担を強いる記載方法や、誰かが承認したら消えてしまうソフトの機能に頼るのは良い方法とは思えない。一旦記載した仕様は記録として残すべきであり、いきなり消去しないことが大切だ。*1 もちろん、