知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。 バイト先の本屋で棚卸しがあった。以前、どこかの支店が移転したときにヘルプ要員募集のFAXが本部から来た。いつもと違う仕事ということで行きたかったんだが、そのときは実現しなかった。今回は店長からきかれて、すぐOKした。 出版社も棚卸しをする。けど、うちの場合は、まだ発刊点数が少ないので非常に楽。強いて言えば、積み直しをするので翌日筋肉痛になるけど。 本屋の棚卸しってのはどういうものか、ワクワクしてでかけていった。前もって、「二人組になって機械に打ち込んでいく」ということは聞いていた。 いつもどおり店を開けていて、「本日棚卸しにつき、ご迷惑をおかけします」のポスター(もちろん手書き)が入り口に貼ってある。棚卸し要員は、全部で20人くらいか。他の支店の社員やバイト、それから1日だ