堪能した。 ゲームセンターのシューティーングゲームという題材から、人を選ぶような内容かと思いきや、読み終わって見れば一人の学生が本気を掛けてSTGに挑む様子を真っ当に描いた、青春小説そのものでしたね。斬新なのが、情熱を傾ける先がSTG、というだけで。 や、久しぶりの川上さんの作品でしたが、変わってないよなあ、この面白さと熱さは、と思いましたね。今回『終わクロ』のようなはっちゃけたギャグは皆無といってもいいですが、川上作品に共通する『前へ』というテーマは相変わらず健在。非常に硬派に、一人の少年の”本気”を掘り下げて描写しています。特にこの下巻は中盤から開き直ったように一気に盛り返してくる高村の姿が熱すぎるよ。その行動力もですが、セリフの一つ一つまでもがカッコイイの一言に尽きるわけで。個人的には(STGに限らず)これだけ情熱を傾けることができるゲームに出会えるということが、自分もゲーマーの端く
個人的にゲームセンターでのシューティングゲームというと、一回だけワンコインクリアという思い出がありまして。それは昔家族で旅行に行った際の旅館で、一番最初の『R-TYPE』をクリアしたというもの。PCエンジンで何度かプレイしていたこともあって慣れていただけの話なんですが、後にも先にも筐体機でギャラリーを作ってしまったのはアレだけです。といっても凄い年下の少年たち(とそのお父さんが数人)なんですが(苦笑)。たったアレだけでも何ともいえない恥ずかしさがありましたよ。懐かしいなあ。 まあそんなことはどうでも良い話で。 内容のほうは、STG攻略に情熱を燃やすことになる一人の少年の青春小説、でしょうか。上巻はまさにシューターへの目覚めという感じでした。全体的にローテンションなんですけど、じわじわと盛り上がってくる静かな熱さがありましたね。主人公は学生なので、学校生活や人間関係のドラマも盛り込まれ、さら
連射王〈上〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 47回この商品を含むブログ (86件) を見る連射王〈下〉 作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (72件) を見る読んだ。 それにしてもシレンは良いゲームですね すいません何か漏れました。*1 個人的にゲーセンとシューティングに関しては門外漢であるのと、過去にスラムオンラインを既に読んでいたので*2「ゲームを主題にすえた青春(あるいは若者)小説」としてどうか、といった感じで読んだ。 文体と展開が俺の味覚からすると若干甘酸っぱかった*3のをのぞけば、ゲームという娯楽やその感覚を良く描いていると思った。ゲーセン空間やシューティングに親しんでいな
ライトノベル “ライトノベル”カテゴリで挙げましたが、実物はハードカバーの文学。上巻だけで299頁もあります。ゲームクリエイターでもあり、「終わりのクロニクル」シリーズの作者でもある川上稔さんなので、文庫で出したらタイヘンな分厚さになるでしょうが(^^;)連射王 上 (1)作者: 川上稔出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/01メディア: 単行本レギュラーでショートを守る野球部員の高村は、野球を楽しいと感じていたが、本気になれなかった。そして、もし自分が何に対しても本気なれないのだとしたらどうなるのか?と自問する日々を送っていた。ある日、ゲーセンでシューティングゲーム『大連射』の基盤設定を「VERYHARD」にしてもらってプレイする男に出会う。男は「本気ですよ」と気軽に告げるが、その言葉を聞いた高村は耳を疑う。ゲームという“遊び”に対して、“本気”などというものが存在する
「連射王」(川上 稔)読了。 いやね。僕のようなゲーセンとSTGが青春だった人間にとって、コレはずるいですよ。ゲーセン描写が出てくる度に、10代後半に通ってた大宮のあのゲーセンの風景と空気が鮮明に蘇り、ノスタルジーからページをめくる手が止まってしまう。ゲーセンやSTGに少しでも思い入れがある人は、必読。絶対に楽しめるハズ。ラストシーン、僕は本当に涙を流して泣いた。 作者の川上氏もあとがきで書いてるように、この小説はフィクションだけど、これに近い「シーン」は実際に存在していたんですよ。今でも細々と存在してるけど。ゲーセンのゲームに「本気」になったことのない人には理解し難いかも知れませんけどね。 この小説は、あの場の「空気」を本当に上手く伝えていると思う。STGの技術解説や、戦闘描写も非常に的確。さすが川上氏自身が、かつてアーケードシューターだったというだけことはある。 劇中に登場する、弾幕以
世界最高に熱いゲーム小説である。 ファミコンブームの頃にゲーム漫画はいくつもあった。しかしどれもこれも、いい加減で、デタラメなものばかり。なにしろ、小学生がゲームを上手くなるために、筋トレをしたり、滝に打たれたり、瞑想したり、養成ギプスをはめるのだ。 ああいう漫画を読んで、ゲームが上手くなった小学生は全国に1人もいないはずだ。何故なら、ああいう漫画は題材がミニ四駆でも、ベイブレードでも成り立つような内容だからだ。ゲームを題材にしているくせに、じつはゲームに無関係な事ばかりを描いていた。 しかしこの本を読んだら、シューティングゲームが上手くなるかもしれない。作者の川上稔は、ゲームが上手くなるとはどういうことかをしっかり掴んでいる。多くのゲーマーが身を持って知っているように、ゲームの上達の早道はゲームのプログラム(仕様)を理解することにある。 野球部のエースであるにも関わらず、野球に本気で打ち
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TVKの再放送。 OPのCGは時代考えると異様な高水準。異様、ってほどじゃあねえか。まあ、でも、よくやっている。 ああ、というか、これは素晴らしいな。 素晴らしい。 今季最高のアニメはこれで決まり。えー? 櫻井智は当時的な水準からすると、恐らくは古臭い。下手というよりは。笠原弘子的なお姫様感を実は色濃く持っていたんだなあ、と再確認しました。 岩男潤子の破綻のなさにも驚く。 ■ 十数年前の俺はアニメ雑誌などに騙される純真な少年だったのですが、熱気バサラという人は熱血主人公的に紹介される機会が多く、そのような期待を持って本編に臨むと何かが違う、ということに戸惑って、この作品にあまりハマれなかったのでした。 今見ても、熱気バサラという人の陰影の複雑さには唸らされます。そんなバサラに戸惑いながらも惹かれていくミレーヌにも、ツンデレって言葉がなくってよかったなあ、とばかり。 オレの歌を聞け、ってすご
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