JR京都駅の融雪カンテラ=京都市下京区(恵守乾撮影)今季最強の寒波に伴いJR東海道線の高槻(大阪府)-山科(京都府)間で電車15本が立ち往生し、乗客約7千人が車内に閉じ込められた問題は、JR西日本の判断ミスが重なり影響が拡大した。社内基準に固執し、雪を溶かす融雪器を作動させなかった半面、降車判断を巡る基準は守らず、乗客を命の危険にさらした。専門家からはJR西のリスク管理のあり方を問う声が相次ぐ。 「言い訳みたいになるが、気象情報を上回る降雪が短時間に発生したので、複数のポイントが一気に転換できない状況になった」 立ち往生が発生した翌日の25日、JR西近畿統括本部の三津野隆宏本部長が会見でこう釈明した。 ポイントとは電車の進路の転換装置。24日からの最強寒波により、向日(むこう)町駅や京都駅、山科駅の計21カ所で切り替え不良のトラブルが起きた。 原因は主に雪によるポイントの凍結。これに備え、