建設会社に入社して1ヵ月も経っていない男性の新入社員は、「自分が一人で現場事務所にいたとき、知らないおじさんがハンマーを持って入ってきた。そして、『工事の騒音がうるさいんじゃ』と怒鳴りながら、ハンマーを振り回して壁を叩いた。 自分も叩かれそうになったので、逃げた。そのときの恐怖が強くて不安でたまらず、夜眠れなくなった」と訴えた。だが、実はその裏に驚くべき事実が潜んでいた。 会社としては、警察に被害届を出すことも検討し、現場事務所の玄関に設置されていた防犯カメラを解析した。 すると、当該時刻に外部から誰かが侵入する姿も、新入社員が逃げ出す姿も映っていなかった。そのかわりに映っていたのは、新入社員らしき人物が棒のようなもので壁を叩いて回る姿だった。 もっとも、新入社員は外部からの侵入者が現場事務所の壁をハンマーで叩いたのは事実だと主張し続けた。そこで、会社側は、防犯カメラに侵入者の姿が映ってい