転校の多い転勤族の子どもの中には「どうせすぐ転校するから」と学校の友達と深く付き合わず卑屈な性格になってしまうケースもある。琢磨さんの兄はそのタイプだったようだが、彼自身はその都度うまく人間関係を築いていたという。 「小学生の頃は必要なときだけお小遣いをもらっていましたが、月1000円程度だったと思います。使い道も駄菓子を買う程度でした」 この取材を続けていると、小学生時代はお小遣いの使い道があまりなかったという人ばかりだ。筆者自身も小学校高学年までは確かに駄菓子を買う程度だった。また、筆者が小学生の頃は、「テストで100点を取ったらゲームを買ってもらえる」「家の手伝いをしたら500円もらえる」、といった何かと交換条件の家庭が多かった。 離婚家庭の子どもの性格の変化に興味を持つ 転勤族家庭の琢磨さんだったが、中学時代以降は運よく転校もなく、東京都内の公立校でサッカー部に入部。月5000円~