小西洋之議員(民進)。官僚による公文書改ざんを見抜いたのは元官僚だった。 =5日、衆院第16控室 撮影:筆者= 昨年3月、財務省が国会に提出した森友学園への国有地売却の決裁文書。改ざん(さしかえ)部分は6ページにも及ぶことが分かった。決裁文書は全部で約50ページ。1割が改ざんされていたことになる。 改ざん部分を見抜き指摘したのは小西洋之議員(民進)。総務官僚出身の小西議員は、自らも決裁文書を作成していた経験から次のように説明する― チェック済みであることを示すため、役人は文末にマーカーで丸印をつける。慎重な仕事ぶりで鳴る官吏らしい作業だ。 決裁文書が改ざんされていなければ、全てのページに丸印が付いているはずだ。 ところが、改ざんがあったと報道されている「調書」の部分は丸印がない。格安で売却した経緯を正当化して記した部分などである。朝日新聞の報道と符合する。小西議員は「これだけの大掛かりな改