コロナにもめげず。 今年出会ったなかで、「これは凄いなあ」と脱帽したのが、ローカル都市・桐生市の老舗和菓子屋さん「御菓子司 あら木」のこしあん。創業が明治31年(1898年)。 小ぶりの豆大福「豆福」の中に隠れていた。 あんこのかぐや姫。 と言いたくなるほど。桐生なので織姫かもしれないが(笑)。 光が通り抜けそうなほど青紫色がかった自家製こしあんで、上質の餅とキリリとした赤えんどう豆とのバランスも絶妙だった。 ここにもスゴ腕の和菓子職人がいる。ついうれしくなる。 驚かされるのはその舌代。1個130円(税別)。豆大福の名店は数あるが、質的にもコスパ的にもここはトップクラスのレベルだと思う。 桐生はかつて「西の西陣、東の桐生」とうたわれたほどの織物の町でもある。 過日の賑わいはないが、歴史のある街なので、和菓子屋も多い。 最初はさほど期待せずに、ふらりと暖簾をくぐった。 「豆福」の他にもいちご