先日、コンサルティング会社の方の訪問を受けた。日本の化学産業の課題について、エンジニアリング会社の視点から意見を聞きたいのだという。難しいテーマだが、何かヒントになることくらいは言えるかもしれないと思い、同僚と一緒にヒアリングを受けることにした。 相手は若くて優秀そうなコンサルタントの方が2名だった。まず先方が、自分達の考える仮説です、と前置きして、見解を述べられた。日本の化学会社は、いわゆる汎用化学品の大量生産から、機能性材料や医薬・農薬原材料などの高付加価値な化学品の生産にシフトしている、という。さらに、国内の限られた市場から脱して、海外展開する方向に向かっている。だから、これからは海外で高付加価値製品を作る化学プラントを建てていくだろう、との仮説をたてています、という。 ここで知らない方に注釈しておくと、化学業界では、汎用化学品をバルク・ケミカル、高付加価値の化学品をファイン・ケミカ
震災一年をむかえる2012年3月11日にtwitter上で話題になっていた発言。 SANDA2017「読んでくれたら拡散お願いします。」台湾は震災発生時から募金活動をし、日本に義援金180億円以上と応援と励ましの声を届けた。一方韓国は震災発生時に天罰が当たったと喜び、日本人の皆さん、地震で死んで下さいと言っている。あなたは、どっちの国が好きですか?link これ、論理構造がおかしいですよね。 ひとつの国の良いところと他の国の(一部の人が言った)心ない一言を比較してどっちが好ましいかを聞いていますけど、良いところと悪いところを比べたら良いところが上なのは当たり前です。 何かを比較する時には基準を揃えてやらなきゃだめです。 例:【義援金 vs 義援金】 【心ない発言 vs 心無い発言】 【総合評価 vs 総合評価】 疑問1 産経新聞によると海外からの寄付の総額は175億円みたいだけど 東日本大
末は博士か大臣か。親の期待を一身に背負った「神童」たちは、中学受験を乗り 越え憧れの名門中高一貫校へ。そこに待ち受けているのはさらに過酷な競争社会。誰しもが、「大秀才」なはずはなく---。 15歳で「肩たたき」 秋、10月。中学受験を目指す家庭では、文化祭や運動会を見学に行き、志望校への思いを新たにする季節だろう。あこがれの名門中高一貫校。そこに入れ ば、早稲田、慶應クラスへの進学はもちろん、成績上位をキープできれば東大合格もぐっと身近になり、一流企業や公務員への道も拓ける。受験まであと3ヵ月あまり。わが子よ、頑張れ。もう少しの辛抱だ---。 だが、現実は甘くない。名門校の門をくぐった瞬間から、生き残りの競争は始まっている。名門校合格=幸せが約束されているわけではないのである。 どの名門校にも少なからずドロップアウトする生徒はいる。そして多くの場合、中学から高校に上がる段階で、「退場勧告」
「ねえ、今日どこにごはん食べに行く?」 「どこでもいいよ」 「いや、僕は君が行きたいところに行くよ」 「私はどこでもいから、決めて」 「そんな遠慮しなくていいからさ」 「遠慮なんてしてないって」 「せっかく決めていいよって言ってるのに」 「だからこっちも好きにしていいよ、って言ってるじゃない!」 僕は優柔不断な人間なので、こういう会話をさんざんやってきました。 本当に、人間って学ばない生き物ですよね。 とくに、「自分が良いことをしている」と思っている場合には。 夕食の店を決めるときに、誰かと相談していて、なかなか店が決まらない。 こういうときの僕は「相手は何か希望を持っているのに、遠慮しているはず。本心を引き出して、希望に沿ってあげなくては!」 と、勝手に考えていたのです。 相手の希望をきいてあげるのが「親切」であり、「紳士的な態度」なのだと。 でも、最近ようやくわかってきました。 こうい
おっと、タイトルだけ見て、先週から話題になっているはてなブックマークボタンのトラッキング問題の話かと思われたかもしれないが、本文でははてなブックマークの問題はほとんど扱わない。また、この問題について未だご存じない方は、ARTIFACT@ハテナ系のエントリの後半にあるこれまでの流れを辿ると分かりやすいだろう(ワタシ自身の認知にも近い)。 はてなが新サービスとしてはてなブログをリリースして4ヶ月以上経つ。当初は招待制だったが、昨年末にオープンベータに移行して現在にいたっている。 ワタシもリリース時に招待されたので少し触ってみたが、機能が何から何まで足らないことにびっくりしたものである。そして、はてなは「アレ」をやらかしたのではないかという疑念が頭をよぎったが、まさかと思う気持ちと、短時間触っただけの印象で間違った批判をしてはいけないという自制、何よりそのあたりはじきに解決するのだろうという楽観
ちょっと前に、とある近郊の小さな駅に用事があっていくことがあったんです。その駅の出口からすぐ目の前には、小さな個人商店がたくさん並んだ商店街っぽい感じの道があるんです。大体、すべてのお店が、間口3m~5m程度の。 そこで見た驚くべき光景とは。 隣り合ったお店ことごとくに、ソフトバンクのWi-Fiステッカーが貼ってあるんですよ。駅に一番近い定食屋みたいなところから、その商店の並びの果てまで、全部のお店に「Wi-Fi使えます(犬)」のステッカーが貼ってあるんです。 さすがに全部のお店をチェックするわけにもいきませんが、原則として、あのステッカーって、Wi-Fi APを設置してあるお店に張るものですよね。なので、駅前から全部のお店に、まさにローラー作戦でWi-Fi APを設置して回ってるんです。だからこそ、「24万AP!圧倒的!」なんていう数を稼げるわけですけど。 さすがに背筋が凍りましたよ。無
今日、僕に指導者仲間の一人が言いました。 「おい、テレビで観たぞ? もう1年経ったんやなぁ、あれから。。 改めて思うけど、 あの状況でもしっかり順番を守ったりできる日本の人達というのは、、、 、、いやぁ、、、、凄いな、、、」 と。 写真:スペイン9部リーグの試合(試合前) 今日の試合前のこと。 アップ前に子ども達と一緒にこの映像を観ました。 ↓ http://www.rtve.es/alacarta/videos/terremoto-en-japon/minamisanriku-se-recupera-ano-despues-del-terremoto/1344514/ 「おーーーいちょっとこっち集まってくれ。 ちょっと皆である映像を観たいんや。」 と言いながら。 写真:スペイン9部リーグの試合(キックオフ前) 何も言わずに携帯の映像を皆で見始めました。
2012年03月12日07:45 カテゴリArt 実は誰もが知っている「AppleがSonyになれた本当の理由」 設問が間違っていては、たとえその設問に対する答えが正しくとも意味がない。 Life is beautiful: 誰も言いたがらない「Sony が Apple になれなかった本当の理由」 そろそろ、「会社は誰のためにあるか」という根本の部分から見直さないと日本の家電メーカーは世界で戦えない。TPP で市場を開放する前に、しておくべきことは沢山ある。 それではなぜHPもDellもNokiaも、MicrosoftですらGoogleですらAppleになれなかったのかを問わねばならないだろう。 もっと的確な設問があるではないか。 なぜAppleはSonyになれたのか? どれほどAppleが--昔日の--Sonyになりたかったのか、どれほどJobsがAppleをSonyにしたかったのかの証
※ 3・11から1年 天皇陛下「国民とともに」ご体現 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120311-00000581-san-soci *天皇陛下 哀悼のお言葉=全文 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120311-OYT1T00582.htm?from=main1 昨日お昼、民放はやたらCMが多かったような気がするけれど気のせい? あとちらと気になったのは、日テレとTBSは、式典での君が代を流さなかったよね。被災地からのシーンに切り替えたり、CMを入れていた。 >国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていくよう期待しています。 この辺りが限界でしょうか。 ※ 指揮官たちの決断 ~東日本大震災と自衛隊~ http://www.historychannel.co.j
昔、ひとづてにある経営者がこう評したという話を聞いた。老人ホームや介護ビジネスは仕組みとしては牧畜業だ、と。 誤解を避けるために断っておくが、これは老人を馬鹿にしているわけでも、老人ホームの経営はこう考えろというビジネス指南でもなく、ただ、ビジネスの構造が牧畜業とまったく同じであるという指摘である。 牧畜業とは一定期間、家畜を飼育したコストを、最終的に市場で売却した価格を引いた金額が利益になるという構造である。そして市場価格はそのときの相場であって、だいたい一定であるとみなせるから、どれだけ利益がでるかは、飼育するコストをいかに抑えるかで決まることになる。 老人ホームや介護の場合も顧客満足度をいくらあげようがもらえる報酬が変わるわけではないのでいかに低コストで世話を出来るかで利益がきまる。牧畜業との違いは、飼育期間が決まってないことだ。だから、出来るだけ長生きしてもらうほうがいいというのが
家電がたたいて直るのは、基板の半田が経年変化で浮いてくるのを一時的に接触させる作用があるため 【全板集合】2chにある無駄な知識を集めるスレ119 http://society6.2ch.net/test/read.cgi/gline/1251191607/ 179 :水先案名無い人:2009/08/27(木) 12:54:53 ID:NzMu4Jtx0 56 名前: 既にその名前は使われています: 2009/08/24(月) 10:29:09 ID:hjru0Esu 家電がたたいて直るのは、基板の半田が経年変化で浮いてくるのを 一時的に接触させる作用があるため。 代表的なのがブラウン管テレビ。あれはブラウン管がだす強力なノイズと 静電気のせいで半田の劣化が進みやすく、銅箔ごと基板から浮きやすい。 電圧も高いし、いわゆる半田割れが発生しやすい。 高圧回路側はしっかり設計してあることが多く、
『悪者見参』(集英社)、『オシムの言葉』(集英社インターナショナル)などで知られるジャーナリスト木村元彦氏が、昨年末を上梓した。 現在FC琉球でプレーする、元日本代表FW我那覇和樹のドーピング冤罪事件の真相を克明に描いたノンフィクションだ。我那覇はドーピング違反者ではなく、完全なる冤罪、100%のシロであった。実は無実と分かっていながらにんにく注射に対する嫌悪感から見せしめに冤罪をでっち上げたのではないかとチームドクターに指摘されているのは、サッカー協会の医学委員長であった。 JADA(日本アンチドーピング機構)やWADA(国際アンチドーピング機構)からも我那覇は潔白だとの文書が次々に上がって来たにも関わらず、自らの保身のためにWADAの規定の解釈を曲げ、論理をすり替え、一人の選手の人生に狂いを生じさせ、そしてサッカーそのものを冒涜したのだった。 そしてサッカー協会やJリーグのトップもドー
関係各所への通達をまだ全部は済ませていないけど、報道が行われる可能性が高くなったので書く。 「業界に詳しくない」とか、私のブログを全部読んでなお「何が問題なのか分からない」とか感じる方は、次の2つの記事をしっかり読んでください。 ゲームのパクリは許されるのか?――グリー&DeNAが開けた禁断の扉 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1203/08/news056.html すべてにソーシャル要素が入る時代に突入!ゲーム産業は再編に備えよ http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20120307/1039943/?P=1&rt=nocnt まあ、和田社長が仰るように、すべてのメソッドがソーシャルゲーム的な機能を具有して統合されていく過程にあるインタラクティブメディアとしてのゲームコンテンツが、その表現技
鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO テレ朝「報道ステーション」のメインキャスター古館伊知郎、昨年末スペシャル番組で原発報道に圧力がかかったことを先ほど番組のラストで明言。たとえ下ろされようとも今後は本当のことを言い淀まず報道する宣言も同時に。それが被災地への敬意だと。見直した。とても見直した。 2012-03-13 03:07:53 ↑5000RT以上 250Fav以上される (上のツイートは私のサブ垢です。 個人の晒しを目的としていませんので、同じ文面をサブ垢で呟きました) 多くの方がこのツイートに同意し、賛同の意見を述べられました。 ところが実際の放送では・・・ この番組に関して 後悔することがあります 1つ目は 牧場の主の方に 何とか無理を言ってでも あの 牛の墓場を 撮影して 皆様に お届けするべきだったと 今考えています 私たちは物を喰らって生きています し
Sony や Panasonic が家電のコモディティ化で大赤字を出して苦しむ一方で、今や株価総額が日本の大手家電メーカー8社の株価総額の3倍以上にもなった Apple(参照)。 この差に関しては、私も含めて、リーダーシップの欠如だとか、ゼネコン型のソフトウェア開発スタイルが悪いとか、ソフトウェアの重要性を理解しない経営者、などのさまざまな考察がされているが、その根底にあるのは、「大企業は一度正社員になった人は会社が倒産の危機にでもさらされない限り解雇してはいけない」という日本特有の雇用スタイル。 家電業界の成り立ちは、日本の家電メーカーが業績をのばしていた高度経済成長期とは大きく変わってしまった。ソフトウェアがものすごく重要になったのはもちろんのこと、ハードウェアに関しても、中国を含む東南アジアが「世界の工場」となった今、「何を自分で作り何をアウトソースするか」がコスト削減の上でも差別化
集団スポーツの成績における、監督の能力が占める割合はどれほどあるのだろうか? 監督がいくら技術が高くても、自分でボールを蹴れるわけではない。 また、監督がどれだけ試合の展開を読めても、自分でピッチ上で判断できるわけではない。 もちろん、監督がプレッシャーに強かろうが弱かろうが、戦うのは選手自身。 その中で、監督は、勝敗にどれだけ関わっているのだろうか? 名将の誉れ高いコーチは、何人も挙げることができます。 近年取り上げられているのは、グアルディオラ、モウリーニョ。 リッピ、ヒディング、アレックス・ファーガソン、カペッロ、ルイス・フェリペ、ビエルサ。 日本なら、誰でしょう。 彼らがチームを指揮すれば、どんなチームでも、輝きだすのでしょうか? 成功の確率は高いでしょうが、常に成功し続けているわけではありません。 次代の名将と、数ヶ月前まではもてはやされた、ビラスボアス。 ポルトでの成功を引っさ
日本の女子は、技術レベルが高い。 ボールをつなぎ、ポゼッションしながら、ボールを前に進めていく。 相手のクリアミスを願って、ロングボールを放り込むのではなく。 自分たちで、チャンスを作り上げていく。 このスタイルは、女子サッカーでは、革新的とも言える。 スピード・パワー・特定の個人の技術に頼る、旧来のスタイル。 未だに、多く目にしますが、、、 JAPAN`S WAY 攻守にアクションをするサッカー。 攻守において主導権を持つサッカー。 このスタイルを発揮し続けることが、日本の戦っていく道である。 状況を観ながら、先に動き出す。 逆に言えば、相手チームを、後手に回し、対応させる。 決して、せーので走り、ぶつかり、力比べをするのではなく。 相手チームを自分たちの土俵に、引きずり込む。 そのための、意図的なパス交換であり、意図的にボールを奪うことである。 終盤に粘り、追いつく、逆転をするシーン。
プロフィール 新清士 ジャーナリスト。立命館大学映像学部非常勤講師。1970年生まれ。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。著書に、『ゲーム産業の興亡』(アゴラブックス)。 「PlayStation Vita」は優れた面と、その優れたものをトータルでは混乱させる側面を持っている。 スペックは、現時点での生産できる最高のARMチップセットを無理して搭載している。 しかし、VITA OSという独自OSとPlayStation Suiteの両方を搭載。PlayStation Suiteは、Android OS搭載端末及び、PlayStation Vitaで動作する仮想的なプラットフォームだが、実体として、VitaとAndoroid端末という環境の違うハードウェアと、別の概念を持つ環境を並行的かつ持続的に保ち続けなければならないため、二つのOSのメンテナンスを行い続けなければならない状態に近いこと
「半年後には竹島さんもご勇退だし、むつかしい事案に取り組むにはタイミング的にちょっとどうか」的な話が流れてきておりまして、何というか総萎えな展開となっております。まさかの花道対策で消費者問題が放置というのもいかにもな民主政権時代の官僚の横向き具合であり、お気持ちはとても分かるんですけれどもそれはどうなのでしょう、といった按配となっております。 せめて、ガチャの確率の明示をしなさいレベルの勧告ぐらいまでならいいんじゃないかと思ったんですけどねえ…。 私が手がけているわけではないけど、同業さんなどと協力して、過去にリリースした作品すべての関係先や、人脈図の作成などに着手しているようですが、釣りゲーでの裁判なんか笑っちゃうぐらいのソースコード丸パクリでの開発や、制作を担当する開発会社に対して射幸心を一層煽り熱くさせて課金するよう強制する「コンサルタント」の提示書面とかが次々と出てきて、ずいぶん過
2012年03月09日 02:30 カテゴリスポーツ 【サッカー】対戦してこそ分かる駒野の怖さ 昨シーズンのJリーグのアシスト数ランキング、1位は駒野友一 Tweet 0 トラックバック 1 名前:希望のHN無しφ ★:2012/03/09(金) 00:20:45.80 ID:???P http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/assets_c/2012/03/mf%20komano-thumb-430x320-23374.jpg 駒野友一が磐田の攻撃のカギを握っていることは、データを見れば一目瞭然だ。 2011年シーズンのデータ(J2からの昇格組は含まず)をもとに、Jリーグで 奮闘しているプレイヤーを見極める特集の第2弾は、チャンスメーカー編。再び 横浜F・マリノスの前監督である木村和司氏に解説していただき、Jの舞台で 数多くの決定機を生み
前回のメールマガジンで南京事件否認論について書いたところ、感想のメールをいただきました。南京事件の実在に対して否定的なご意見でした。私信であり、ちょっと公開して良いものかどうかわからないので、引用は控えますが、要点は「南京事件は一次資料が少ないから信用できない」ということだと思います。 ぼくは南京事件について議論するつもりはありませんが、以下、簡単にこれに反論してみたいと思います。というかまあね、南京事件を証明する一次資料は普通にあるよ、って話なんですが。 たとえば、ぼくの手元にある『南京事件資料集』。二冊組の分厚い本なのですが、ここに収録されているのはほとんどが南京事件の一次資料です。「1 アメリカ関係資料編」、「2 中国関係資料編」と分かれていますが、いずれにしろ南京事件の実在を示していることに変わりはありません。 というか、この資料集を読んでいると「実在したか、しないか」などというレ
Tweet 昨日社内で雑談中に、ある同僚が「いまって既存のサービスに"ソーシャル"ってつけるだけで新しいサービスになる気がする」というような主旨のことを言っていました。 確かに、言葉のひびきとしても、「ソーシャル○○」というだけで今の雰囲気が出ます。 しかし、それ以上に、これまで"パーソナル"な利用を想定してデザインされたものを、"ソーシャル"化して共同で利用できたり、シェアできたりする形でデザインしなおすことで新しいサービスができるのも確かでしょう。 クーポンの"ソーシャル"化、写真共有の"ソーシャル"化、聴いた音楽や行ったお店の情報の"ソーシャル"化などなど。 単純にパーソナルユース向けにデザインされたものをクラウド化するよりも、どうせサービスをクラウド化するなら共有やコラボレーション機能などの"ソーシャル"的にデザインし直した上で、サービスを提供した方がこれまでにない新しいサービスに
Tweet 民俗学者の故・宮本常一さんの代表作『忘れられた日本人』のなかの印象的なエピソードの1つに、対馬の北端にある伊奈の村で興味深い古文書を出会った著者が「この古文書をしばらく拝借ねがいまいか」と頼んだところ、貸してよいかどうかを村人たちが寄合で延々と話し合いはじめたというものがあります。この村では、とにかく何か取り決めを行なう場合には、寄合の場でみんなの納得のいくまで昼夜問わず何日でも話し合うのだといい、著者はその延々と話し合いを続ける村人の情景が「眼の底にしみついた」と書いています。 こうした寄合方式が行なわれていたのは、伊奈の村だけに限らず、対馬の別の村で古文書を見たいとお願いした際にも「総代会」という寄合の場で可否が決められることになったそうです。 何かしら取り決める必要がある場合は、寄合方式の会合を開き、そこで全員が納得するまで話し合う全会一致の方式がとられていた地域が西日本
Tweet Social Media 360.jpに掲載されている丸亀製麺 末広栄二さん(元加ト吉 中の人)のインタビュー記事がなかなか面白いです。 丸亀製麺Facebookページ 冒頭で、末広さんは、加ト吉でTwitterをはじめた当時は「企業アカウントはほとんどなく、フォロワー数も2,000人もいたら神だと言われていた頃」で「辞表を持ってやっていた」という話をされています。 それに比べると、いまは企業アカウント自体がめずらしくなくなり注目もされなくなったので、新しくはじめる企業はずいぶん気楽になったのではないか、と。ラクになったというのは必要以上に「何が起こるのだろう?」と心配する必要がなくなったという意味で、企業アカウントというだけでは注目されなくなった現在において、どうやったらターゲットとする人たちに注目してもらえるかを考えるとむずかしくなったと言えるとも思います。 企業は情報を管
Tweet また、久しぶりのブログ更新になってしまいました。忙しさを理由にしていてはいけないのですが、忙しいとついつい後回しになってしまうのも確かです。でも、忙しくて書かないのは、単に書かないだけではなく、その分の思考を働かせていないということにもなるので、あらためないと、と感じます。 さて、忙しくしていた理由の1つに、あるデザイン・プロジェクトのためにエスノグラフィー調査の実施に関わっていたからでもあります。とりあえずは先週末に調査のレポートは終わって一段落したので、今日は久しぶりにブログを書いてみようかと思ったわけです(プロジェクト自体はこれからデザインのフェーズに入っていくわけですが)。 エスノグラフィーとは? エスノグラフィーとは何かということを簡単に説明しておくと、もともとは文化人類学や社会学の分野で使われる調査法で、現場でのフィールドワークにより対象となる社会や集団の生活を理解
Tweet ますます多様な表現が可能になったインタラクティブなシステムや製品をデザインする上で、実際の利用シーンで生じるはずの、ユーザーとモノとのインタラクションにともない刻々と変化していくユーザーのメンタルモデルを適切に把握する技術やそれを用いるスキルの取得の重要度は増してきています。 人は未知の状況において行動を起こす際、必ず「こうしたらこうなるはずだ」という予測を立てた上で自身の行動を選択します。簡単にいうと、この「こうしたらこうなるはず」というイメージがメンタルモデルです。未知のモノを使う際にも「このボタンを押すとこうなるのでは?」といったように何らかの操作方法に関するメンタルモデルをイメージした上で操作してみるわけです。 このとき、メンタルモデルと実装モデルが一致していれば、ユーザーは自分の思ったとおりの結果を得ることができます。しかし、反対にメンタルモデルと実装モデルにギャップ
Tweet 本日、株式会社コプロシステムでは、月額9,800円で消費者行動の分析ができるマーケティングツール「ぺるそね」のサービス提供を開始いたしました。 消費者分析ツール「ぺるそね」 http://www.perso-net.jp/ 日本全国約30,000人に調査を行ったデータを基に、ターゲットとなる人たちの行動やライフスタイルについて読み解くことのできる消費者分析ツールです。 多彩な切り口で消費行動に関する様々なデータを分析することで、ターゲットユーザーが「なぜその商品を購入するのか」といった消費行動におけるメンタルモデルを分析するツールできます。 Webのデザインや広告のクリエイティブを担当している会社の方が、クライアントへの提案時に「御社のターゲットユーザーはこんな方なので、こういうデザインではいかがでしょうか?」と具体的なデータでユーザーイメージを示したりするのにも使えるかな、と
Tweet 私たちが普段プロジェクトで取り入れている「デザイン思考」のアプローチでは、その作業過程に様々な形でチームメンバーやその他のプロジェクト関係者との対話を通じてアイデアの創出やブラッシュアップを試みます。 複数人でのコミュニケーションを通じてアイデア創出を図る代表的な手法としてはブレインストーミングが知られていますが、「作りながら考える」デザイン思考のアプローチにおいては簡単なペーパープロトタイプを作って利用シーンのシミュレーションをしながら行なう議論も同じようにアイデア創出を助けてくれる手法だといえます。その他にもKJ法やスケッチをしながらのブレインストーミングなども、複数の人間のあいだで意見を交換しながらアイデアを創出、ブラッシュアップする手法としては有効です。 知は外界とのインタラクションのなかにこそ在る デザイン思考でアイデア創出を行なう際に、グループワークによるメンバー間
Tweet 先日、サービス開始をさせていただいた消費者分析ツール・ぺるそね。みなさん、もう無料体験版を見ていただいたでしょうか? 今回は、ぺるそねを使った消費者分析のやり方をもうすこしイメージしていただけるよう、クックパッドを利用している女性の消費傾向を調べてみました。まずはクックパッドユーザーの女性と女性全体のデモグラフィック情報を比較すると、以下のような結果が得られます。これはぺるそねの「ターゲットを知る」という機能を使って、「好きなインターネットサイト」に「クックパッド」を選んでいる人を検索した結果です。 特徴としては、女性全体と比べて平均年齢が3.6歳低いにも関わらず、既婚率は4.9%高いことがまず挙げられます。既婚率が高いこともあり、有子率も2.8%ほど高くなっています。 消費傾向としては、「調味料(ドレッシング、和風だしの素、焼肉のたれ、小麦粉/ミックス粉など)」に関心が高かっ
Tweet どんなに優れたアイデアを実現した商品/サービスでも、ユーザーが実際に利用する際の体験に何かしら問題があれば、ユーザーに使ってもらえない可能性があります。ユーザーが使い方を理解して、使う時にイライラすることなく、ちゃんと使うことさえできれば、ユーザーの生活に価値をもたらす商品/サービスであろうと、そもそも使えなければ意味はありません。 その意味で、より良いユーザー体験をもたらす商品/サービスにするためには、あらかじめユーザーテストをデザインプロセスの一部に盛り込んでおくことが大事なことなのですが、まだまだ、ユーザーテストをデザインプロセスにデフォルトで組み込んで商品/サービスの開発を行なっているケースは少なく、そのため作り手と使い手のギャップが埋まらず、市場投入しても顧客からのよい反応が得られずにいる商品/サービスが多いように思います。 ユーザーとデザイナーのメンタルモデルは違う
Tweet 昨日の「ユーザーテストを実施する」という記事に引き続き、今回もユーザーテストの必要性について書いてみます。 ユーザーテストの必要性を考えるにあたって今回は、ゲームジャーナリストの新清士さんという方のブログ記事のこんな引用から話をはじめようと思います。 北米で一般的なユーザーテストは、そのゲームについて詳しい情報を伝えられていないユーザーが集められ、そのゲームを突然遊ぶことが行われるのだ。ユーザーの操作はすべて画像として録画され、どこの部分で、どのような感情表現を伴い、ユーザーが面白いと思ったのかどうか、インターフェイスで迷ったりしていないか、マップ内でも混乱していないか、といったことが心理学修士号や博士号を持った専門家の立ち会いの元にチェックされ、分析される。それは、ゲーム開発者にとっては、地獄のような経験である。例え、ゲームの質を引き上げることがわかっているとしても。 この記
Tweet 新規でWebサービスを企画し立ち上げる際、あるいは、既存のWebサービスを改編してユーザー体験を向上させようとする際、皆さんはターゲットと想定するユーザーの期待や要求について考えるためにユーザーモデルであるペルソナを作っているでしょうか? ペルソナを作るプロセスを経ずにサービス内容を決め、サイトをデザインしてしまったばっかりに、ユーザーにとっては魅力のないサービスができてしまったり、魅力は感じられても実際に使ってみると非常に使いづらく使えないサイトができてしまったりしていないでしょうか? Webサービス提供者の視点やサイト構築者の視点だけで、サービスを企画し、サイトのデザインを行なってしまうのは、ターゲットと想定するユーザーと自分たちの間にあるメンタルモデルのギャップを無視してしまうのと同じことだと思います。とうぜん、自分たちがエンゲージメントを結びたいユーザーとの間のギャップ
Tweet クーリエ・ジャポン1月号の特集は「未来はこうして創られる」だそうですが、そこに掲載されているMITメディアラボの石井裕教授のインタビューの内容がWebでも読めます。 → MITメディアラボ石井裕副所長インタビュー(前編): クーリエ・ジャポンの現場から このインタビューのなかで石井教授は「発想において「レシピ」や「方程式」のようなものは存在しません」と言っています。「タンジブル・ビット」という従来のGUIに対するイノベーティブなUIの概念を創造した石井教授が、新しいアイデアを生み出すためにはどうするか?という話をしているのですが、いくつか興味深い点があったので、すこしここで取り上げてみようと思います。 同じ思考ツールを使っても同じ発想が生まれるわけではない。 発想にレシピや方程式はないという石井教授ですが、それは発想の方法はないという意味ではありません。万人に有効な発想の方法が
Tweet 前編、中編と連載してきた「Webサービスとペルソナ」という記事も今回で最終回となります。 前編では、ターゲットユーザーについての理解を深めるために行なうエスノグラフィー調査について、中編では調査結果をもとにユーザーの行動分析を行なう手法としてのワークモデル分析とKJ法を取り上げ、ユーザーモデルであるペルソナを作成する準備段階での作業について紹介してきました。 今回は、いよいよ行動分析によって発見されたユーザー傾向を元に作成するペルソナと、そのペルソナの期待に応えるためのソリューションを考えるためのシナリオ法を取り上げてみようと思います。 利用者ー道具ー目的の関係として、ユーザーをモデル化する まず、何故ユーザーモデルであるペルソナを描くのかという点をあらためて整理してみましょう。 当たり前のことですが、ペルソナはWebサービスを作る上での目的ではなく手段です。あくまでWebサー
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