36歳での初当選以来、7期20年にわたって国会議員を務め、国交副大臣・首相補佐官・国対委員長を歴任してきた辻元清美さん。2021年の衆議院議員選挙で落選し、政治家を引退することも考えたと話します。しかし、上野千鶴子さんから「落選から学ぶこともある」と助言を受け、自分を見つめなおし、もう一度自然体の自分に戻ろうと決意します。初心にかえり、全国行脚から見えたものとは――(構成:古川美穂 撮影:横山 純) 自然体の自分に戻って 2021年10月、私は衆議院議員選挙で落選しました。36歳での初当選以来、7期20年あまり国会議員を務めてきただけにショックは大きく、政治家を引退して新たな道を探すべきかと悩みました。そんなとき、先輩として慕う上野千鶴子さんから電話をいただいたんです。「なぜ落選したのか考えることで学ぶこともあると思う。本を書いてみたら?」と。 大阪では、維新旋風により自民党すら小選挙区は