大阪府警関西空港署の男性巡査部長(40)による取り調べ中の暴行事件を受け、大阪府警は29日、警察官約2万人に不適正な取り調べは行わないとする誓約書を提出させるなどの再発防止策を発表した。 取り調べを巡り、こうした誓約書を書かせるのは異例という。 府警によると、誓約書は〈1〉取り調べ時に、容疑者の体に触れたり、容疑者の尊厳を著しく害する言動を取ったりしない〈2〉こうした行為を目撃した場合は上司らに報告する――などを約束させる内容。来月にも配布、提出させる。対象は、署長や府警本部の課長ら一部幹部を除く警察官で、違反した場合は、いかなる処分も受け入れることになるという。 また、全署に対し、すべての否認、黙秘事件の本部への報告を義務付け、否認事件の取り調べを行う際には、必ず上司を同席させることにした。このほか、熟練した取調官を「取り調べ技能官」に指名し、指導にあたる制度の導入も検討しているという。