今度は白の上に黒く塗っている。ドイツの至る所で、ドイツ東部だけでなく、ケルンやグンマースバッハでも、日常的人種差別が巣くっている。ギュンター・ヴァルラフは、テストをした。顔を真っ黒に塗り、かつらをかぶり、ボタン穴にカメラを隠して。 自分自身を使ってやるテストは、彼にとっては、調査的ジャーナリズムの究極の形式である。「ハンス・エッサー」として、彼は『写真新聞』(センセーショナルな写真ばかり載っている俗っぽいドイツの夕刊新聞)の編集部に潜り込んだ。トルコ人「アリ」に化けて、彼は当時まだそう呼ばれていた「ガスト・アルバイター」(外国人労働者のこと)の生活条件や労働条件を探った。 今回は、彼はソマリア人「クワミ・オゴンノ」に化けて、一年以上もドイツ中を旅した。北から南へ、西から東へと、黒人なら、ドイツで何を体験するか知るために。縮れ毛で肩掛け鞄をもった黒人が、木イチゴを摘むために、彼らの仲間に入り
![「偽黒人ヴァルラフは、悪趣味で卑怯だ」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。 - 海外のニュースより](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/df3a50c14b465108d37d0f484920317dd74971fb/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fu.xgoo.jp%2Fimg%2Fsns%2Fblog.png)