ブックマーク / gendainoriron.jp (6)

  • 「社会的弱者を排除しない公教育の形成へ」京都教育大学大学院非常勤講師・亀口 公一 | 特集/米中覇権戦争の行方

    社会的弱者へのまなざし 「弱い者いじめはするな」と大正生まれの父に直接言われた記憶はない。しかし、私は、旧制中学校ではない高等小学校卒(尋常小学校6年卒後に高等小学校3年修学、15歳で卒業)の父の態度(人生)から何故かそう学んだように思う。私は子ども心に「強い子とのケンカはいいが、弱い子とのケンカはダメ」という家訓(家庭教育)を勝手に身に付けた。 もうひとつ、なぜか父は「人様に迷惑をかけるな」とは言わなかった。普通、子育て中の親がよく言う「人様に迷惑をかけるな」には、「人様から迷惑をかけられるな」という裏メッセージが含まれている。私はいつのころからか、この言葉に「よく知らない人とは関わるな」という「排除のまなざし」を感じるようになっていた。今にして思えば、戦後のレッドパージと国家公務員法成立前夜の激動期に労働組合に関わり、その後家族を養うために離脱(転向)した父は、「人は一人では生きていけ

    haruhiwai18
    haruhiwai18 2020/01/14
    "「やまゆり園事件」で学ぶべきことは、決して私たちの「内なる優生思想」との闘いではない""新型出生前診断という「国策としての優生学思想」との闘いである。" →あくまでも重要なのは、体制と政策なんだよな。
  • 「象徴天皇制の延命を図る「生前退位」論争」筑波大学名誉教授・本誌代表編集委員 千本 秀樹 | 特集/混迷する世界への視座

    1. 明仁天皇と安倍首相の綱引き 2017年1月23日、安倍首相の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は第9回会合で、これまでの議論をまとめた論点整理を安倍首相に報告した。政府の「有識者会議」の有名無実化は、国会の公聴会とならんで、今に始まったことではないが、今回は、まず会議の名称からして不自然である。マスコミは読者・視聴者にわかりやすいように「退位をめぐる有識者会議」などと言い換えているが、正式名称は「公務の負担軽減等」であって、退位は「等」に含まれているにすぎない。 安倍首相の私的諮問機関であるから、安倍首相が考えている1代限りの特例法による退位という答申だろうと予測されたが、1.はじめに、2.現行制度下での負担軽減(1)運用(2)臨時代行制度、3.制度改正による負担軽減(1)摂政(2)退位による新天皇即位①退位②将来の全ての天皇を対象とすべきか、今上陛下に限ったも

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    haruhiwai18 2018/12/14
    "天皇制の構造そのものであるが、それを受け入れて癒される国民の側にも責任がある。社会学の八木晃介は「差別は最大の癒し」だといった。「癒し」は往々にして問題の本質を隠蔽する。" →「差別は癒し」(覚えよう)
  • 「待ってても、あるべき法の秩序は実現しない」法政大学キャリアデザイン学部教授・上西 充子 | 特集/"働かせ方改革"を撃つ

    はじめに この文章は、若い方に向けて書きたい。この「季刊・現代の理論DIGITAL」では、随分と異質な文章になると思う。けれど、若い方に向けた文章を、というのが編集側の要望でもあるので、難しい課題だと思いつつ、書いてみる。 取り上げたいのは、いま国会に提出されている働き方改革関連法案による労働時間規制の緩和策、具体的には、裁量労働制の拡大(あとで述べるように、これは法案から削除された)と、高度プロフェッショナル制度の創設(これはまだ、法案に残っている)だ。 けれども、いきなりその話からはじめず、少し回り道をしたいと思う。あなたにとって、法とは何か、労働法はどういう意味を持つか、この機会に、それを考えてみていただければと思う。 誰かが何とかしてくれる? あなたは法治国家としての日を、どういうものと思っているだろうか。基的には、漠然とした信頼を寄せているのではないだろうか。 その信頼は、社

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    haruhiwai18 2018/05/02
    "裁量労働制の場合には一応あることになっている時間配分の裁量権も、高プロには、ない""毎日、朝は9時に来て夜は午前2時まで休憩なしに働け、といった命令も、違法ではなくなる" →働き方地獄!(こなみ
  • 「辺境から歴史見つめてー沖浦和光追想」ジャーナリスト・池田 知隆 | 論壇 特別寄稿

    はじめに 沖浦和光さんが逝った。1927(昭和2)年の元日生まれで、昭和の歴史と共に年を重ね、戦後70年目の夏、この世を後にした。享年88。沖浦さんといっしょに歩いた瀬戸内やインドネシアの島々の旅、和歌山県新宮市での合宿などが楽しい思い出として次々と浮かんでくる。いつも少年のようにきらきらと目を輝かせ、好奇心があふれんばかりの笑顔をしていた。 気さくで、いつも熱い血が流れていると感じさせる人だった。戦後まもなく、全学連結成の中心メンバ―として活躍し、青春の血をたぎらせた。一時期、「革命的ロマン」に身を投じたが、その後、被差別民や海や山の漂流民、遊芸人、香具師、陰陽師など日歴史の闇に埋もれていく人々に温かいまなざしを注いでいく。 その視点の低さ、現場に足を運び、丁寧なフィールドワークを重ねて実証していく手法、行動力、そして周囲の人びととの熱い連帯感‥‥。沖浦さんから学ぶことは尽きなかった

    「辺境から歴史見つめてー沖浦和光追想」ジャーナリスト・池田 知隆 | 論壇 特別寄稿
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    haruhiwai18 2017/02/16
    "海の民は、国家の身分秩序のなかで賤民""仏教の視点から見て「人間として間違いではない」と保証したのが鎌倉新仏教""日蓮が海民の出身""瀬戸内の海民の多くは、親鸞の「悪人正機」の教えに帰依" →海の民と新仏教
  • 「被差別部落民18人殺害、美作騒擾140年の沈黙に抗う~頭士 倫典」 ジャーナリスト・西村 秀樹 | シリーズ・ 抗う人

    の近代黎明期、明治政府の新政策への反対一揆が多発する。1873年岡山県で被差別部落民18人が殺され襲った15人が死刑という美作騒擾が勃発。なぜ政府反対運動が部落民を襲うのか。襲った百姓の子孫が真相究明に乗り出した。 《ベクトルは逆方向》 殺されたのは被差別部落民ばかり18人、襲った側は死刑が15人、処罰者数が2万7千人。 1873(明治6)年、岡山県北部美作(みまさか)地方でおきた騒擾事件は明治の同種の事件の中でも大規模なのに、正史ではほとんど扱われない不思議な事件である。正史には政治指導者の動きや制度などが記述され、民衆の運動は記録されないのが普通といってしまえばそれまでかもしれないが、一番の謎は、明治政府への反対運動がなぜ下層の民を襲ったのか。沈黙が140年覆う。 永き沈黙に抗い、岡山の地元で真相解明が始まった。 やっかいなことに事件の名称が定まっていない。実は先行する少数をのぞけ

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    haruhiwai18 2016/10/11
    "美作で140年前おきたできごとは、民衆の反権力意識がなぜ被差別部落への差別意識に転化したのか。そうしたベクトルのすり替えが、決して過去のものではないことを示している" →必読の内容。
  • 「〔連載〕君は日本を知っているか ④」 海外に神社が少ないわけ その一 神奈川大学名誉教授・前本誌編集委員長・橘川 俊忠 | 特集・戦後70年が問うもの Ⅰ

    神社に溢れる日 あまりにもありふれているので、つい見逃してしまう問題はいくつもある。これから取り上げる神社の問題もその一つであろう。実際、日には、数え切れないほどの神社がある。文化庁の『宗教年鑑』によれば、神道系の宗教団体は約八万五千あるという。しかし、これは実際の神社数を示すものではない。鳥居があり、社殿があっても、宗教法人法第2条にいう「宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを主たる目的とする」団体でなければ、宗教団体とはされないので、この八万五千に洩れた神社の数はどれくらいにのぼるのか想像もつかないほどである。 たとえば、同じ神社の境内にある末社、摂社などは独立の神社として数えたらどうか。山の登山口などに多い山の神とよばれる祠(ほこら)や地神塔なども神社として数えたらどうか。個人の屋敷地に祀られているお稲荷さんも神社ではないのか。宗教法人法で規定された宗教

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    haruhiwai18 2016/01/17
    "祭神をデウス天照と称したり""現地の宗教事情を取りこむという形""祭神としてハワイ王国のカメハメハ大王やジョージ・ワシントンを合せ祀る神社もある" →海外の神社事情。/そしてサンマリノ神社がアレな件。
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